【年金相談の現場から】「1円でも多く」年金を増やす現実的な方法《4選》年金相談員が解説
years44/shutterstock.com
パーソナルファイナンスニュース

【年金相談の現場から】「1円でも多く」年金を増やす現実的な方法《4選》年金相談員が解説

第5の選択肢:老後生活を支えるために「老後も働くこと」を検討してみる

執筆者西岡 秀泰社会保険労務士
監修者村岸 理美LIMO&ファイナンス編集部記者
11:45
【年金相談の現場から】「1円でも多く」年金を増やす現実的な方法《4選》年金相談員が解説
years44/shutterstock.com

この記事はここがポイント

  • 年金受給を75歳まで繰り下げると、最大84%の増額が見込める受給戦略
  • 厚生年金240ヶ月以上加入で、年額40万円以上の加給年金が支給される制度
  • 未納期間あれば60~65歳で国民年金任意加入、約10年で元が取れる基礎年金増額

日々、年金事務所の窓口でご相談を伺っていると、「年金だけでは生活が少し不安」「少しでも受給額を増やしたい」といった切実な声をお聞きすることが少なくありません。

本記事では、社労士・年金事務員として現場で皆様の声に寄り添ってきた実体験を交えながら、老後生活を支えるために年金を増やす現実的な方法を4つご紹介します。あわせて、老後もお仕事を続けるという選択についても考えてみましょう。

年金を増やす方法①最大84%増額も!「繰下げ受給」を選択する

年金を増やす方法として効果が大きいのが、老齢年金の繰下げ受給です。

原則65歳の受給開始時期を66歳以降75歳までの間に遅らせることで、受給額を増やせます。老齢年金に関しては、在職老齢年金と並んで多くの相談を受けます。

繰下げ受給を選択すると、年金額は1か月あたり0.7%増額されます。75歳まで繰り下げた場合の増額率は84%です。繰下げる年金は、老齢基礎年金と老齢厚生年金の両方または一方のみを選択できます。

ただし、65歳から加給年金を受給できる人は、繰下げ待機中は加給年金を受け取れません。また、受給額が増えることで税金や社会保険料の負担が増えることに注意しましょう。

年金を増やす方法②10年で元が取れる!?「国民年金に任意加入」する

老齢基礎年金額を増やすためには、「国民年金に任意加入」するという方法があります。

専業主婦(夫)など、厚生年金加入期間が短く年金額が少ない人からの相談が多いと感じます。

老齢基礎年金額は、20歳から60歳までの保険料納付月数(免除期間や厚生年金加入期間を含む)に応じて次の通り計算します。

  • 老齢基礎年金額=84万7300円(2026年度)×保険料納付月数/480ヶ月

20歳から60歳までの間で未納期間があった場合、60歳から65歳までに国民年金に任意加入を行うことで、老齢基礎年金額がアップします。

国民年金保険料を1月分(2026年度は1万7920円)納付すると、老齢基礎年金額は年1765円(=84万7300円/480ヶ月)増加します。65歳から10年受け取ると、支払った保険料とほぼ同額の年金を受け取れる計算です。85歳まで受給すると支払保険料の約2倍、95歳まで受給すると約3倍の年金を受け取ることになります。

Google で優先するソースとして追加
西岡 秀泰社会保険労務士
村岸 理美LIMO&ファイナンス編集部記者株式会社モニクルリサーチ

関連タグ