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65歳以上・無職夫婦の平均的な「月の生活費&年金月額」とは?生活に「ゆとりがある」高齢者は1割に満たず
川勝 隆登
「ゆとりのある老後」にはいくら必要?年金が実質目減りする時代に、手元の資産を枯渇させず「資産寿命」を延ばすヒント
老後の資金計画において「想定する期間の長さ」も気にしておきたいポイントです。
厚生労働省の「令和6年簡易生命表」によれば、現在65歳の平均余命は男性20年(85歳)、女性24年(89歳)。
90歳まで生きる確率も男性26%、女性50%と長寿化が進んでいます。
夫婦のどちらかが先立ち、長期間「おひとりさま」となるケースは多いため、80歳前後を前提とした計画では資金不足のリスクがあります。
また、単身になっても家賃や光熱費といった固定費は半減せず、相対的に負担が重くなる点にも注意が必要です。
今後の老後資金計画において重要なのは、単純な貯蓄額以上に「手元の資産で何年生活できるか(資産寿命)」という視点です。
平均データに一喜一憂するのではなく、就労や運用による収入確保に加え、高額療養費や加給年金といった社会保障制度を正しく理解・活用し、自身のライフスタイルに合わせた総合的なプランを立てることが豊かなシニアライフの第一歩となります。
早大卒。証券外務員二種・相続診断士。15年の書籍校閲で培ったファクトチェック力を武器に、一次資料に基づく「お金と暮らし」の分析記事を担当する編集記者。認知症介護経験をいかし、読者目線に立った情報発信も。