【4000万円ローンシミュレーション】35年と50年返済で総額に「約1000万円」の差!?
国土交通省の「住宅ローンの常識が変わる!?」リーフレットをもとに、30歳で固定金利4000万円を借りたケースを比較してみましょう。
35年返済と50年返済の比較
【前提条件】
- 借入額:4000万円
- 借入時の年齢:30歳
- 返済方法:元利均等返済
- 金利タイプ:全期間固定金利
【35年返済の場合】
- 借入金利:年2.25%
- 毎月返済額:約13万8000円
- 総返済額:約5783万円
- 60歳時点のローン残高:約781万円
【50年返済の場合】
- 借入金利:年2.38%
- 毎月返済額:約11万4000円
- 総返済額:約6845万円
- 60歳時点のローン残高:約2178万円
50年返済では、35年返済に比べて毎月の返済額を約2万4000円抑えられます。一方、総返済額は約1062万円多くなり、60歳時点のローン残高も約1397万円多く残ります。
老後資金の枯渇に注意!繰り上げ返済の落とし穴と無理のない資金計画
本記事では、住宅金融支援機構の調査結果をもとに、50年ローンのメリットと注意点について解説しました。
金利上昇の中で利用が増加している超長期(50年)ローンは毎月の返済負担を抑えられるメリットがある一方、総返済額の増加や老後に多額のローン残高が残るリスクを伴います。繰り上げ返済による手元資金の減少なども考慮し、老後のライフプランを見据えた無理のない返済計画を立てることが重要です。
直近では日本の金利利上げのニュースをきっかけにご自分の住宅ローンについて改めて考える方も増えてきています。
借入年数と、月々の返済金額は自分の無理のない範囲での計画を立てていきましょう。
返済期間と収入の変化のイメージ
筆者は銀行員時代にも住宅ローンの返済計画などのご相談も受けてきた経験があります。
退職金が入金になったタイミングで住宅ローンの繰り上げ返済を計画する方も多くいらっしゃいました。
ただ、返済をすることで手元の現金が大きく減ってしまう点には注意が必要です。
返済することで老後のための準備資金が大きく減ってしまう可能性もあります。慎重に判断していきましょう。
50年ローンは毎月の負担を軽減できる有効な選択肢ですが、老後資金を圧迫するリスクと隣り合わせであることを忘れてはいけません。
目先の返済額にとらわれず、将来の金利動向や退職後のライフイベントを含めた長期的なシミュレーションを行うことが重要です。
参考資料
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ファイナンシャルアドバイザー。一種外務員資格及びFP2級保有。地方銀行出身。現在はIFAとして、若年層から高齢層までの幅広い世代へ向けたファイナンシャルプラニングから投資信託・債券・保険を活用した個人向け資産運用コンサルティング業務を行う。
元マネースクール講師、現役FP(CFP®・1級FP技能士)でJ-FLEC認定アドバイザー。保険から年金、資産運用まで幅広い知見を持ち、「お金の先生」としてLIMO&ファイナンス編集部にてわかりやすく信頼できる記事をお届けします。
