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【利回り3%超も】みずほFGが2本立ての個人向け劣後債を準備、前回債から利率大幅アップの「仮条件」をローンチ前にチェック

実質5年の「10NC5」と10年固定「ブレット型」の特徴から、投資家が今こそ知るべき「年限・特約」の基本まで債券ジャーナリストが徹底解説

執筆者高原 祥子LIMO&ファイナンス編集部記者
14:00

知っておきたい「商品性(特約)」の違い:みずほFG債に潜む投資家への厳しさ

利回りだけを見ればSBG債が勝っているように見えますが、実は商品性(特約の内容)を細かく見ると、むしろ今回のみずほFG債の方が「投資家にとって不利(厳しい条件)」となっていることに気づきます。

 「ステップアップ条項」の有無

SBG債には、5年で前倒し償還(コール)しなかった場合、それ以降の金利が自動的に跳ね上がる「ステップアップ条項」という投資家への“飴”、発行体側にとっては“ムチ”がついていました。

これによって発行体側は金利負担を嫌うため、何が何でも5年で返そうとします。

一方、今回のみずほFG(10NC5)には、この金利が跳ね上がるペナルティがありません。

5年後に償還が見送られた(コールスキップされた)場合は、その時点の金利水準に合わせて「リセット」されるだけです。

銀行側にとってコールを見送る心理的ハードルが低いため、今後さらに日本の金利が上がっていった場合などに、この「予定通り5年で返ってこないリスク」は通常よりも高めに見積もっておく必要があります。

 「ベイルイン(実質破綻時免除)」の有無

前述の通り、みずほFGはメガバンクであるため、破綻の手前で元本が強制カットされる重い「ベイルイン特約」が付いています。

一方、SBGは一般の事業・投資会社であるため、このような金融システム維持を目的とした公的なベイルイン条項はありません(破綻時は通常の法的倒産手続きのなかで弁済順位が劣後する形になります)。

まとめ:ポートフォリオの「土台」として

安全性を重視して「10年(または実質5年)という手頃な期間で、信用度の高いメガバンクの堅実な利回りを確保する」のか、SBG債のように「リスクや超長期の拘束を引き受けて攻める」のか。

債券投資の本質は、常にこの「リスクと期間のバランス」にあります。

株式投資のような激しい値動きを避けつつ、定期的に確実な利息を受け取りたい個人投資家にとって、いまの日本の債券市場は「国債」「地方債」「社債」それぞれに選択肢がある非常に面白い局面を迎えています。

購入を検討する際は、必ず証券会社の「目論見書」をしっかりと読み、特約の内容に納得したうえで、ご自身の資産の一部として上手に組み入れてみてください。

参考

※免責事項

  • 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の債券の購入や売却について助言や推奨するものではありません。
  • 本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
  • 募集要項の内容や条件などは変更される可能性があるため、必ず公式サイトでご確認ください
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高原 祥子LIMO&ファイナンス編集部記者

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