泉田良輔
ROEは高さだけを見ると足をすくわれるのが現実です。ROA・ROICとの違いや、その「中身」を見抜くデュポン分解を具体的に解説します。元機関投資家が、ROEの真の読み方を解説します。
この記事はここがポイント
- ROEは高さでなく、デュポン分解で収益性・効率性・財務レバレッジの「中身」を分析する指標
- 自己資本利益率のROEは当期純利益÷自己資本で計算、一般に10%以上が優良企業の目安
- ROEは株主資本コスト(約8%)超過で評価され、PBR=PER×ROEで株価に直結
「ROEの高い会社を選べばいい」——株式投資の入り口で、そう教わった方は多いかもしれません。たしかにROEは、会社の"稼ぐ力"を手早く測れる、とても便利な指標です。ただ、私が機関投資家として数字を見てきて痛感したのは、ROEは高さだけを見ると足をすくわれる、ということです。大事なのは、その高さが"どこから来ているのか"。本記事では、ROEの意味・計算式・目安から、ROAやROICとの違い、そして中身を見抜く「デュポン分解」までを、順にみていきましょう。
ROEは「Return On Equity」…
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株式会社モニクルリサーチ代表取締役。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)。元機関投資家。フィデリティ投信や日本生命で日本株式や米国株式の証券アナリストやファンドマネージャーとして勤務。東京科学大学大学院非常勤講師。