6月になり、2026年も半分が過ぎようとしています。夏のボーナスの時期でもあり、これからのお金の使い道やお金の置き場所、将来に向けた備え方を考える方もいるのではないでしょうか。
2024年1月にはじまった新しいNISA(新NISA)も、その選択肢のひとつです。「はじめるなら早いほうがいいの?」「自分の年代だと遅い?」などと迷っている方も多いかと思います。
そこで本記事では、新NISAのしくみを整理したうえで、「いつから始めるか」を年代別に考え、知っておきたいデメリットまで順に確認していきましょう。
新NISAとは?まずは制度のしくみを確認
新NISAは、投資で得た利益が非課税になる制度です。おもな内容は次のとおりです。
新NISAとは?
出所:金融庁「NISAを知る」
- つみたて投資枠:年間120万円まで
- 成長投資枠:年間240万円まで
- 2つの枠は併用でき、合計で年間360万円まで
- 生涯の非課税保有限度額:1800万円(うち成長投資枠は1200万円まで)
- 非課税で保有できる期間:無期限
- 口座を開設できる年齢:原則18歳以上(利用する年の1月1日時点)
以前の制度と比べて投資できる枠が広がり、保有期間の制限もなくなりました。なお、商品を売却した場合は、翌年以降にその簿価(取得金額)の分だけ非課税枠が復活し、再び使えるのも特徴です。裏を返せば、自分のペースで長く続けやすい制度になったといえるでしょう。
いつから始める?年代別のメリットや考えたいこと
「いつから始めるか」に、決まった正解はありません。ただ、あなたが今どの年代かによって、意識したい点は変わってきます。それぞれ見ていきましょう。
30歳代:時間を味方につけやすい
30歳代は、老後までの期間を長く取りやすい年代です。長く積み立てるほど複利の効果は働きやすくなるため、少額からでも早めに始める意味は大きいといえるでしょう。一方で、住宅や教育などの支出が増えていく時期でもあるため、生活に無理のない金額から始めたいものです。
40歳代:収入と支出のバランスを意識
40歳代は収入が安定してくる一方、教育費のピークと重なりやすい年代です。つまり、投資に回せる額と、いざというときの生活防衛資金との配分がより大切になります。家計全体を見ながら、続けられる範囲で取り組むことが現実的でしょう。
50歳代:期間とリスクの取り方を見直す
50歳代は老後が近づき、運用できる期間は短くなっていきます。とはいえ、非課税で保有できる期間そのものは無期限です。値動きの影響を受けすぎないよう、リスクの取り方や、将来どのように取り崩すかもあわせて考えておきたい年代といえるでしょう。
始める前に知っておきたいデメリットや注意点
メリットがある新NISAですが、注意点もあります。
投資である以上、元本割れのリスクは避けられません。それ以外についても確認しましょう。
- 年間投資枠が旧制度に比べて増えたため、自身の最適な「月の投資額」を考える必要がある
- 非課税枠には上限があり、使い方には計画が必要
- 商品ごとに手数料やリスクが異なるため、内容をよく確認し、「自分に最適な商品」選びをする必要がある
- NISA口座で出た損失は、他の特定口座などで出た利益と損益通算できない
- 損失を翌年以降に繰越することもできない
とはいえ、生活費とは別の余裕資金で、長期・分散・積立を基本にすれば、日々の値動きに一喜一憂しすぎずに続けやすくなるでしょう。大切なのは、ご自身で情報を確かめながら判断していくことではないでしょうか。また、自身のリスク許容度についてもこれを機にじっくり考えましょう。
まとめにかえて
新NISAは、年代を問わず将来に向けた資産づくりの選択肢のひとつです。始める時期に決まった正解はありませんが、自身の年代やライフプランによって、無理のない続け方は変わってきます。
まずは家計の見える化から始め、自分に合った金額で積立を「しくみ化」していくとよいかもしれません。気になった今が、まずは情報収集からしてみるのもいいでしょう。
参考資料
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野村證券株式会社出身。FP2級・証券外務員一種を保有。国内外株式、投資信託、債券、保険商品まで幅広い資産運用に精通し、現在は経済メディア『LIMO』編集長として記事も執筆。

野村證券株式会社出身。FP2級・証券外務員一種を保有。国内外株式、投資信託、債券、保険商品まで幅広い資産運用に精通し、現在は経済メディア『LIMO』編集長として記事も執筆。
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