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米国債10年4.2%「100万円投資シミュレーション」1ドル162円のいま購入したら…「円高」いくらまで耐えられる?「損益分岐点」をチェック

執筆者和田 直子編集者 株式会社モニクルリサーチ
14:02

米国債を購入するメリット・デメリット

米国債投資における基本的なメリットとデメリットを整理しておきましょう。

米国債投資の3つのメリット

  • 【安全性】世界最大の経済大国である米国政府が元利金を保証しているため、債券としてのデフォルト(債務不履行)リスクは極めて低いとされている
  • 【金利水準】4%を超える高いインカムゲインが期待できる(※日本の10年債利回りは2.6%前後)
  • 【値上がりの可能性】将来、米国の金利が下落すると債券の市場価格が上昇。満期償還を待たずに途中売却して利益(キャピタルゲイン)を得るチャンスもある

注意すべき2つのデメリット(リスク)

  • 【為替リスク】ドル建てでは元本が保証されていても、日本円に換算した際、購入時より円高が進んでいると円建てで損失が出る可能性がある
  • 【金利変動リスク】満期前に途中売却する場合、購入時よりも世の中の金利が上がっていると、債券価格が値下がりしているため売却損が出る可能性がある

【米国債】100万円で「10年×利回り4.2%」のゼロクーポン債を買ったらどうなる?

ここからは、以下の条件でゼロクーポン債(ストリップス債)を購入したとして、将来いくらになるのかを具体的に試算してみましょう。

  • 投資予算: 100万円
  • 運用期間: 10年(残存年数10年)
  • 利回り(複利): 4.2%
  • 購入価格(単価): 65.99ドル(※額面100ドルに対して)
  • 購入時の為替レート: 1ドル=162円

利回り4.2%の10年物ゼロクーポン債は、将来1万ドルになって戻ってくるチケットを、今なら「6600ドル前後(約34%引きのバーゲン価格)」で買えるという意味になります。

途中の利息が出ない代わりに、この「安く買って満期に満額で戻る」という仕組みが、自動的に「半年複利」の効果を生み出します。

今回の条件(単価約65.99ドル、1ドル=162円)で計算すると、1口(1,000ドル)あたり必要な日本円は約10万6,906円。

予算100万円の中に収めようとすると、購入できるのは「9口」までとなります。

  • 実際の投資額(円): 962,150円(残りの約3.79万円は日本円のまま口座に残すとします。)
  • 満期時にもらえるドル: 9,000ドル(1口1,000ドル×9口)

つまり、今回のシミュレーションは「手元の約96.2万円を米国債に投資し、10年後に9,000ドルを受け取る」としてスタートすることになります。

円建て損益シミュレーション

では、投資した約96.2万円(5,939ドル)が、10年後の為替レートによって日本円でいくらになって戻ってくるのか、一覧表でチェックしてみましょう。

ストリップス債(半年複利)シミュレーション

ストリップス債(半年複利)シミュレーション
LIMO編集部作成

※上記は税金や買付手数料、為替手数料等を考慮していない税引前のシンプルな理論値です。

  • 56.91円  512,150円  -450,000円
  • 61.91円  557,150円  -405,000円
  • 66.91円  602,150円  -360,000円
  • 71.91円  647,150円  -315,000円
  • 76.91円  692,150円  -270,000円
  • 81.91円  737,150円  -225,000円
  • 86.91円  782,150円  -180,000円
  • 91.91円  827,150円  -135,000円
  • 96.91円  872,150円  -90,000円
  • 101.91円  917,150円  -45,000円
  • 106.91円  962,150円  0円 損益分岐点
  • 111.91円  1,007,150円  45,000円
  • 116.91円  1,052,150円  90,000円
  • 121.91円  1,097,150円  135,000円
  • 126.91円  1,142,150円  180,000円
  • 131.91円  1,187,150円  225,000円
  • 136.91円  1,232,150円  270,000円
  • 141.91円  1,277,150円  315,000円
  • 146.91円  1,322,150円  360,000円

持っている間、利息を受け取ることはできませんが、ドル建てでは元手の約5,939ドルが10年後には9,000ドル(約1.51倍)に勝手に成長してくれています。

もし今後「円高」になっても、1ドル106.91円までであれば損しない計算になります。

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