米国債10年4.2%「100万円投資シミュレーション」1ドル162円のいま購入したら…「円高」いくらまで耐えられる?「損益分岐点」をチェック
QQMinh88/shutterstock.com
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米国債10年4.2%「100万円投資シミュレーション」1ドル162円のいま購入したら…「円高」いくらまで耐えられる?「損益分岐点」をチェック

執筆者和田 直子編集者 株式会社モニクルリサーチ
14:02
 米国債10年4.2%「100万円投資シミュレーション」1ドル162円のいま購入したら…「円高」いくらまで耐えられる?「損益分岐点」をチェック
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「米国債の金利が魅力的なのはわかる。でも、この超円安で買うのは怖すぎる……」

2026年7月現在、米国債(10年物)の利回りは4.6%前後と魅力的な高水準にあります。

株式のリスクプレミアムが低下する中、資産の一部を国債へシフトさせたいと考えるのは自然な流れです。しかし、足元の為替は1ドル=162円台。誰もが購入を躊躇するレベルの円安です。

筆者は銀行員時代、米国債で運用する変額年金などの提案を通じて、数多くのお客様の資産運用をお手伝いしてきました。

その経験からも「外貨建て資産への投資は、金利の高さではなく、将来の『許容できる円高の限界値(損益分岐点)』を知ることから始まる」ということをしっかりお伝えすべきだと思っています。

そこで今回は、米国債投資における具体的な「損益分岐点」を算出してみます。

ちなみに、新発10年債の指標金利は現在4.6%前後で推移していますが、実際に私たちが市場で手に入れられる残存10年弱の「既発債」ゼロクーポン債の利回りは4.2%程度です。

この記事では、額面以下(アンダーパー)で買える「利回り4.2%」の米国債を想定し、10年後にいくらまでの円高なら元本割れせずに「勝ち」で終われるのか、リアルな計算式をお見せします。

【米国債】「利付債」・「ゼロクーポン債」とは?

米国債は大きく「利付債」と「ゼロクーポン債(ストリップス債)」の2つに分けられます。

この2つは「利息の受け取り方」が異なります。

【利付債】年2回利息を受け取る

  • 年2回、決められた利息(クーポン)が定期的に米ドルで支払われる
  • 満期時には額面通りの元本が戻る
  • 途中で受け取った利息を再投資しない場合は単利運用となる

【ゼロクーポン債】利息を満期時にまとめて受け取る

  • 保有期間中に利息を受け取れない
  • 将来の利息分が「購入価格の安さ」としてあらかじめ組み込まれているため、満期金額(額面)より安く投資をスタートできる(例:10年後に1万ドルになって戻ってくるチケットを、いま約34%引きのバーゲン価格で買うイメージ)
  • 満期時には額面通りの金額が戻る
  • 実質的に利息が自動で再投資され「半年複利」の運用となる

◆現在のような円安局面では、もらった利息をその都度円に戻す(利付債の買い方)よりも、利息を外貨のまま自動で再投資に回し、資産を雪だるま式に増やせる「ゼロクーポン債」の方が、将来的な円高に対する強いディフェンス力を発揮します。そのため、今回のシミュレーションではこのゼロクーポン債をベースに解説していきます。

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