【速報】三菱UFJFGの個人向け劣後債、10NC5(期限前償還条項付)が利率2.548%で条件決定
Piotr Swat/Shutterstock.com
債券ニュース

【速報】三菱UFJFGの個人向け劣後債、10NC5(期限前償還条項付)が利率2.548%で条件決定

実質5年の「10NC5」の特徴から、ベイルインなどの特約条項を元専門誌記者が解説

執筆者高原 祥子LIMO&ファイナンス編集部記者
12:18
【速報】三菱UFJFGの個人向け劣後債、10NC5(期限前償還条項付)が利率2.548%で条件決定
Piotr Swat/Shutterstock.com

この記事はここがポイント

  • 三菱UFJFG劣後債10NC5の当初5年利率は2.548%、前回債から0.752%上昇
  • 三菱UFJFG債2.548%は、先行したみずほFG債2.607%を0.059%下回る条件決定
  • 劣後債は弁済順位が低く、ベイルイン特約や実質5年の10NC5期限前償還条項が特徴

17日、三菱UFJフィナンシャル・グループの2本立て個人向け劣後債の条件が決定しました。

このうち、年限10年ながら期限前償還条項付の10NC5「第43回無担保社債(実質破綻時免除特約および劣後特約付)」の利率は2.548%となりました。

事前に提示されていた仮条件(2.250~2.850%)の中央に着地しています。

2日に2.607%で先行した、同タイプのみずほフィナンシャルグループ債の条件を0.059%下回りました。

昨年7月15日に条件決定した同タイプの前回債(第41回債、利率1.796%)と比較すると、今回の新発債の利率は0.752%上昇しており、国内の金利上昇局面を反映した、投資妙味のある利回り水準となっています。

以下に、今回決定した第43回債の発行要項をまとめました。

今回の募集要項と「格付け」をチェック

それでは、新発債の発行要項を見ていきましょう。

第43回の条件

  • 銘柄名:株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ第43回期限前償還条項付無担保社債(実質破綻時免除特約および劣後特約付)
  • 発行額:1,260億円
  • 利率:当初5年間は2.548%(6年目以降は5年国債金利+0.600%にリセット、年率・税引前)
  • 年限:10年(ただし5年後に期限前償還の可能性あり)
  • 利払日: 毎年1月31日、7月31日
  • 償還期限(満期):2036年7月31日(早期償還可能日:2031年7月31日)
  • 申込期間:2026年7月21日~7月30日
  • 払込期日: 2026年7月31日
  • 最低投資金額:100万円
  • 格付: AA-(R&I)/ AA-(JCR)
  • 引受会社(引受額):三菱UFJモルガン・スタンレー証券(1,035億円)/大和証券(100億円)/野村証券(50億円)/岡三証券(35億円)/東海東京証券(30億円)/丸三証券(10億円)

三菱UFJFGの個人向け劣後債 発行要項

三菱UFJFGの個人向け劣後債 発行要項
出所:提出書類より筆者作成

ベース金利の変動と前回債(2025年7月)との条件比較

仮条件を確認するにあたって、必ず把握しておきたいのがは国内の国債金利(ベース金利)の動向です。

三菱UFJFGが前回(2025年7月)に個人向けとして発行した同タイプの「第41回債」の実績と、今回の「第43回債」の仮条件について、指標となるベース金利の動きを交えて比較・解説します。

10NC5型(前回の第41回債vs今回の第43回債)

ベース金利(5年国債金利)を比較すると、 前回債の条件決定時(2025年7月中旬)はおよそ 1.0%台前半で推移していたのに対し、今回の仮条件提示時(2026年7月上旬)には 1.9%台前半まで上昇していました。

なお、足元(7月中旬現在)では 1.9%台半ばで推移しています。

劣後債の当初5年間の利率の比較

  • 前回(第41回):1.796%
  • 今回(第43回):2.548%

前回の利率である1.796%に対し、今回債は2.548%となっており、足元の金利環境に対応した設計になっていることが読み取れます。

また、5年経過後に期限前償還が見送られた場合の6年目以降の利率に関しては、前回の固定上乗せ幅(+0.720%)に対して0.600%と、引き下げられた水準が設定されました。

ベース金利が上昇した分、上乗せ幅は縮小(タイトニング)させたものとみられます。

Google で優先するソースとして追加

関連タグ

高原 祥子LIMO&ファイナンス編集部記者

PROFILE