【ラウンドワン】1Q決算は増収でも金融費用増で最終利益1.1%減——9月28日の権利付き最終日を前に株主優待の中身を確認
Melissa Blair/Shutterstock.com
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【ラウンドワン】1Q決算は増収でも金融費用増で最終利益1.1%減——9月28日の権利付き最終日を前に株主優待の中身を確認

クレーンゲーム専用エリアが76店舗に拡大、1Q決算に見る稼ぎ頭の国内事業とは

執筆者高原 祥子LIMO&ファイナンス編集部記者
07:00
【ラウンドワン】1Q決算は増収でも金融費用増で最終利益1.1%減——9月28日の権利付き最終日を前に株主優待の中身を確認
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この記事はここがポイント

  • ラウンドワンの2027年3月期第1四半期決算は売上収益513億7,700万円で増収、金融費用の増加により最終利益は1.1%減益
  • 国内事業が好調で、クレーンゲーム専用エリア「とれすぎ〜のアイランド」の拡大が牽引し、各セグメントで2ケタ成長を記録
  • 株主優待の次回の権利付き最終日は9月28日で、100株保有で年4回500円割引券の配布、年間2,000円相当

9月30日を基準日とする株主優待・配当の権利確定を控え、個人投資家の間では次の権利取り銘柄への関心が高まっています。

3月期決算企業の多くにとって9月末は中間期にあたり、配当や株主優待がもらえる基準日が集中しやすいタイミングでもあります。

そうした銘柄の一つが、ボウリングやアミューズメントなどを展開する複合レジャー施設「ラウンドワン」を運営するラウンドワン<4680>です。

同社が8月10日に発表した2027年3月期第1四半期決算から、稼ぎ頭となっている事業の中身をひもといていきます。

2027年3月期1Q決算、増収も金融費用増で最終利益は1.1%減に

ラウンドワンが8月10日に発表した2027年3月期第1四半期決算(IFRS)は、売上収益513億7,700万円(前年同期比18.2%増)、営業利益63億3,900万円(同4.3%増)、税引前四半期利益52億6,700万円(同2.1%増)と増収増益基調を保った一方、四半期利益(最終利益)は33億6,800万円(同1.1%減)と、前年をわずかに下回りました。

最終利益だけが減益となった背景には、金融費用の増加があります。金融費用は前年同期の10億7,200万円から14億3,800万円へと34.1%増加し、法人所得税費用も17億5,100万円から18億9,900万円へ8.5%増えました。

社債及び借入金の合計は、前期末の491億1,600万円から当第1四半期末には645億5,600万円へと154億4,000万円(31.4%増)膨らんでおり、出店投資などに伴う有利子負債の積み上がりが金融費用増加の背景にあるとみられます。

稼ぎ頭は国内事業、クレーンゲーム専用エリア拡大が支える増収

増収を牽引しているのは国内(日本セグメント)事業です。2026年5月には神奈川県内にさいか屋横須賀店を新規オープンしたほか、食品や日用品などの景品を中心とするクレーンゲーム専用エリア「とれすぎ〜のアイランド」を6月末時点で76店舗まで拡大しました。

この結果、日本セグメントの収入はボウリングが前年同四半期比11.3%増、アミューズメントが同21.3%増、カラオケが同14.8%増、スポッチャが同13.7%増と、いずれの項目も2ケタ増となりました。

米国事業もオリジナル景品の投入やコラボキャンペーンを軸に同様の伸びを見せています。クレーンゲーム関連施策への依存度が高まっている点は事業運営上のリスク要因の一つですが、売上原価率は前年同期の81.5%から当第1四半期は80.5%に改善しており、収益性の面ではプラスに働いています。

会社側は2027年3月期通期の業績予想を修正しておらず、売上収益2,190億9,000万円(前期比15.6%増)、営業利益330億5,000万円(同14.9%増)、税引前利益274億5,000万円(同8.0%増)、当期利益182億6,000万円(同9.9%増)という増収増益計画を据え置いています。

第1四半期時点の進捗率は売上収益23.5%、営業利益19.2%、税引前利益19.2%、当期利益18.4%にとどまっており、屋内型複合レジャー施設という業態上、長期休暇の多い第2・第4四半期に売上が偏る季節性はあるものの、残り3四半期で計画比81.6%相当の利益を積み上げる必要がある下期偏重の計画である点には留意が必要です。

株主優待の権利付き最終日は9月28日

ラウンドワンの株主優待は、毎年3月31日・6月30日・9月30日・12月31日を基準日として年4回実施されています。

対象は各基準日時点で1単元(100株)以上を保有する株主です。

次回の基準日は9月30日で、株式の決済ルール(T+2)から逆算すると、権利付き最終日は9月28日、その翌営業日にあたる9月29日が権利落ち日となります。

優待内容は保有株数に応じて次のように変わります(発送頻度は年4回、有効期間はいずれも約6カ月)。

  • 100株以上300株未満:500円割引券1枚+健康ボウリング教室・レッスン優待券1枚
  • 300株以上1,500株未満:クラブ会員入会券1枚+500円割引券3枚+健康ボウリング教室・レッスン優待券1枚
  • 1,500株以上3,000株未満:シルバー会員入会券1枚+500円割引券5枚+健康ボウリング教室・レッスン優待券1枚
  • 3,000株以上6,000株未満:ゴールド会員入会券1枚+500円割引券8枚+健康ボウリング教室・レッスン優待券1枚
  • 6,000株以上:プラチナ会員入会券1枚+500円割引券10枚+健康ボウリング教室・レッスン優待券1枚

最低単元の100株を保有しているだけでも、年4回受け取れる500円割引券は年間2,000円相当になります。

割引券は精算金額が税込1,000円以上であれば1人1日1枚まで使え、クレジットカード払いにも対応しているため、ボウリングやスポッチャ、カラオケなど家族でのレジャー利用時にそのまま節約につながります。

健康ボウリング教室・レッスン優待券は、通常1,000円の参加費が500円になり4名まで同時利用できますが、対象がボウリング教室・レッスン利用者に限られるため、割引券と比較すると加的な特典にとどまります。

300株以上を保有すると、来店回数に応じて会員グレードが決まるクラブ会員(無料)への入会券も付与されます。

なお、1株当たり配当金は第1四半期末で4.50円(前年同期も4.50円)、通期の配当予想は18.00円で、いずれも直近公表からの修正はありません。

優待制度の内容や条件は今後変更・廃止される可能性があるため、最新情報は必ず公式サイトで確認してください。

過去2回の権利付き最終日、株価はどう動いたか

ラウンドワンの直近の権利確定は、2026年3月期末(基準日3月31日)と2025年9月期中間(基準日9月30日)です。実際の値動きを振り返ると、傾向にばらつきがあることがわかります。

2026年3月期末では、権利付き最終日の3月27日終値852.5円に対し、権利落ち日の3月30日は802.2円まで下落しました。ただしその後は切り返し、権利落ちから3営業日後の4月2日には849.4円と、ほぼ権利落ち前の水準まで戻す動きとなりました。

権利付き最終日と前後3営業日の株価推移(2026年3月)

権利付き最終日と前後3営業日の株価推移(2026年3月)
出所:各データより筆者作成

一方、2025年9月期中間では、権利付き最終日の9月26日終値1,336円に対し、権利落ち日の9月29日は1,302円に下落。こちらは値を戻す動きが鈍く、3営業日後の10月2日には1,240円までむしろ一段と値を下げる場面がありました。

権利付き最終日と前後3営業日の株価推移(2025年9月)

権利付き最終日と前後3営業日の株価推移(2025年9月)
出所:各データより筆者作成

権利付き最終日を境にした株価の下落幅は理論上、配当・優待の価値に相当する部分ですが、実際の下げ幅や、その後値を戻すかどうかはそのときどきの相場環境によって異なります。

優待取得を目的に新規に株式を取得する場合は、権利落ち後にすぐ値を戻すとは限らない点も踏まえておく必要があります。

記者コメント

ラウンドワンの2027年3月期1Qは、クレーンゲーム専用エリアの拡大や新規出店を背景に国内事業が堅調に伸び、通期の増収増益計画も据え置かれました。一方で、出店投資に伴う有利子負債の増加が金融費用を押し上げ、最終利益だけが前年をやや下回る結果となっています。

9月28日に控える権利付き最終日を意識する個人投資家も増えてくる時期ですが、過去の権利落ち後の値動きを見る限り、下落後にすぐ値を戻すとは限りません。

優待や配当の権利取得を目的に新規に株式を取得する際は、こうした値動きの傾向も踏まえて、取得タイミングを慎重に判断したいところです。

免責事項

  • 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。
  • 本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。
  • 投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
  • 株主優待の内容や条件などは変更される可能性があるため、必ず公式サイトでご確認ください。
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高原 祥子LIMO&ファイナンス編集部記者

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