元銀行員が伝えたい「初心者が気を付けたい投資信託の注意点」
元銀行員として積立投資のアドバイスしていた頃、「定期預金では資産が目減りするから、投資信託を選べばいいんですね。」と発言する投資初心者が多々いらっしゃいました。
最近の投資ブームに乗って、人気の「全世界株式(オール・カントリー)」や「海外株式」といった投資信託を100%の割合で選ぶ人が急増しています。
しかし、全世界に分散投資している=多くの国に投資している、では必ずしもないことに注意が必要です。
実は、こうした人気商品の目論見書(中身の説明書)を開けてよく見てみると、構成銘柄の6割から7割が「アメリカの企業」で占められているケースが非常に多いのです。
アメリカ経済が好調なうちはどんどん増えていきますが、もし大きくつまずいた時、あなたの老後資金は同時に大打撃を受けるリスクを抱えることになります。
投資信託を選択する際は内訳を必ず確認するようにしましょう。
iDeCoの平均掛金額はどのくらい?
最後に、iDeCoを始めている人はどのくらい掛けているのか、最新の「加入者の掛金額階層別分布・平均掛金額」のデータを見てみましょう。
掛金額分布
最新のデータを見ると、全体の平均掛金額は16,645円となっています。
掛金の分布で最も多いのは「20,000円〜(約179万人)」の層です。これは、会社員(企業年金なし・第2号加入者)の掛金上限が月額23,000円であるため、上限いっぱいで設定している人が多いことが大きく影響しています。
一方、「10,000円未満(約76万人)」や「10,000円〜(約109万人)」といった、1万円前後の少額から始めている層も非常に多いという点です。
「まとまったお金がないと意味がないのでは?」と思い込んでいる方も多いですが、そんなことはありません。
月々5,000円や10,000円といった無理のない少額からでも、まずは早く始めて「長期投資の恩恵」と「節税メリット」を長く受けることが何よりも大切なのです。
50代から始めるiDeCoの老後資産形成とは
50代から老後資産形成を始めるのは、一見遅いと思われるかもしれません。しかし、決して諦める必要はありません。「今」がこれからの人生の中で一番若い時です。
焦って流行りの商品に飛びつくのではなく、まずは「家計全体の現状」を正しく把握すること。その上で、50代の強力な味方となるiDeCoを正しく活用すれば、税負担を軽減しながら老後に向けた資産の再構築は十分に間に合います。
まずはご自身の資産バランスを見つめ直し、iDeCoの資料請求という小さな、けれど確実な第一歩から、将来に向けた準備を始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
みずほ銀行出身。FP2級保有。確定拠出年金の講師として全国でセミナーに登壇。フィンテック企業広報を経て、現在はLIMOで官公庁データを基に、年金や資産運用、新NISA、iDeCo等の記事を執筆。
