【厚生年金】平均受給額「月20万円以上」は全体のわずか2割にとどまる現状
厚生労働省年金局の「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金(国民年金分を含む)の平均受給額は月額15万289円です。しかし、男女別に見ると大きな格差があります。
男女別の平均受給額
厚生年金の受給額
〈全体〉平均年金月額:15万289円
〈男性〉平均年金月額:16万9967円
〈女性〉平均年金月額:11万1413円
※国民年金の金額を含む
割合(全体:1608万5696人)
- 10万円未満の割合:19.0%
- 10万円以上の割合:81.0%
- 15万円以上の割合:49.8%
- 20万円以上の割合:18.8%
- 30万円以上の割合:0.12%
注目すべきは、「10万円未満」が19.0%に対し、「20万円以上」は18.8%という点です。なんと、わずかに10万円未満の層が上回っているのが現実です。「20万円以上もらえるシニア層」は全体の2割弱にとどまります。
年金だけでゆとりある生活を送るのは難しく、iDeCo(個人型確定拠出年金)での積立や、長く働くためのキャリア形成といった「自助努力」による備えが不可欠と言えるでしょう。
まとめにかえて
老後の収入の柱となる年金ですが、1カ月当たり20万円以上もらえる方の割合は全体の20%弱と決して多くはありません。
日頃の相談業務を通じても、「シミュレーションを見たら、思ったより年金が少なくて驚いた」と焦りを感じる方を数多く見てきました。自分が理想とする老後生活を送るためには、残念ながら年金の収入だけでは乗り切るのが難しい時代に突入しています。
まずは「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」を使ってご自身の現状を正しく把握し、将来への準備が必要だと感じた方は、1日でも早く資産形成などの対策をスタートさせることが大切です。
参考資料
ファイナンシャルアドバイザー。一種外務員資格、FP2級及びTLCを保有。オリックス生命出身。若年層から高齢層までの幅広い世代へ向けたファイナンシャルプラニングから投資信託・債券・保険を活用した個人向け資産運用コンサルティング業務を行う。
元マネースクール講師、現役FP(CFP®・1級FP技能士)でJ-FLEC認定アドバイザー。保険から年金、資産運用まで幅広い知見を持ち、「お金の先生」としてLIMO&ファイナンス編集部にてわかりやすく信頼できる記事をお届けします。

公的年金は老後の生活を支える重要な基盤ですが、記事にある通り、それだけでゆとりある生活を送るのは困難なのが実情です。
ご自身の受給見込み額を早い段階で把握し、不足分をどう補うか具体的なライフプランを立てることが豊かな老後への鍵となります。不安な方は、一度専門家であるFPに相談して客観的なアドバイスを受けてみることをおすすめします。