【元証券マンのFAが解説】NISA「S&P500」や「オルカン」の高値づかみが怖い40代・50代へ 「積立投資」と「一括投資」を切り離す4つの判断基準
kapinon.studio/shutterstock.com
執筆者川勝 隆登ファイナンシャルアドバイザー/一種外務員資格/AFP
監修者和田 直子編集者 株式会社モニクルリサーチ
06:22
【元証券マンのFAが解説】NISA「S&P500」や「オルカン」の高値づかみが怖い40代・50代へ 「積立投資」と「一括投資」を切り離す4つの判断基準
kapinon.studio/shutterstock.com

この記事はここがポイント

  • NISA積立の「今すぐ開始」と、一括投資の「慎重な買い時見極め」の分離。
  • S&P500とオルカンの違いを理解し、ゴールドなど他資産でのポートフォリオ分散。
  • NISA成長投資枠は「積立の延長」と捉え、つみたて投資枠を補完する利用。

【ご相談内容】NISAは今から始めても遅くない?高値圏での一括投資と積立、どちらを優先すべき?

過去にブームや周囲の勧めでインデックス投資の積立を始めたものの、日々の忙しさから口座を長期間放置してしまい、新制度の「成長投資枠」をほとんど活かせていないことに気づく40代後半〜50代の方は少なくありません。

「過去に始めた積立投資はそのままになっていますが、新制度の「成長投資枠」がほぼ手つかずのまま残っています。老後資金を考えると今からでも枠を埋めるべきでしょうか?」

「米国の主要指数や全世界株などのインデックスがすでに高値圏にあるように見えて、今まとまった資金を動かすと高値づかみをしてしまうのではないかと不安です。」

老後というゴールが現実味を帯びてくる中で、「今から始めても手遅れではないか」という焦りと、「現在の市場は高値圏ではないか」という恐怖の板挟みになり、身動きが取れなくなっているケースが目立ちます。

S&P500だけで十分?オルカンとの違い、成長投資枠の使い残し

積立を続けながらもS&P500だけに資金を集中させていて良いのか、オルカンとの違いをきちんと理解できていないまま、同じような値動きの商品を重複して持ってしまっているのではないか、という不安もあります。

積立額を増やすべきか、新しい資産にも手を広げるべきか、判断のよりどころが定まらないまま、まとまった資金だけが手元に置かれている状態が続いていました。

川勝 隆登
執筆者川勝 隆登ファイナンシャルアドバイザー/一種外務員資格/AFP

元証券マンのFAからのアドバイス:「一括投資と積立は別問題」で考える

なぜ、これほどまでに判断に迷ってしまうのか。その理由は、「今すぐ投資を始めること」と「まとまった資金を一括で投じること」を、同じ問題として捉えてしまっているからです。

実は、資産によって「今が買い時か」のルールは異なります。高値圏にある株式などは一括投資のタイミングを慎重に見極めるべきですが、一方で、毎月の積立投資であれば市場の良し悪しに関係なく、今すぐ始めても何ら問題はありません。つまり、「急ぐべき投資」と「じっくり待つべき投資」を明確に分けることこそが、失敗を防ぐ最大のポイントなのです。

次のページでは、このお客様が焦りと恐怖を克服し、高値圏でも自信を持って一歩を踏み出せた「具体的な資産の組み合わせ方」を見ていきましょう。

Google で優先するソースとして追加
川勝 隆登ファイナンシャルアドバイザー/一種外務員資格/AFP
和田 直子編集者 株式会社モニクルリサーチ

関連タグ