執筆者川勝 隆登ファイナンシャルアドバイザー/一種外務員資格/AFP
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【解決策】円安という一つの物差しで「売却・積立・新規投資」を一緒くたにしない

複雑に見える判断を紐解き、自分なりの納得のいく考え方や注意点にたどり着いた実例があります。

これから判断を下す方にとっても、大きな指針となるポイントを見ていきましょう。

「売却の判断」と「新規投資の判断」は別の軸で考える

円安が進んで既存の外貨建て資産に含み益が出ている場合、それを利益確定するかどうかは為替水準を見て決めればよい一方、これから新しく投資を始めるかどうかは、また別の判断軸で考えて構いません。

「円安の今、売却は良いが、新たな投資は為替の動向を見極めたい」というように、同じ円安という状況でも、売る側と買う側では意味合いが異なることを理解しておくと、迷いが整理しやすくなります。

NISAの積立は、為替のタイミングを気にしすぎない

「NISAは無理のない範囲で積立額を増やすのが良い」という気づきの通り、毎月コツコツ積み立てる部分は、円高・円安のどちらの局面でも淡々と続けることを優先し、まとまった資金を一括で投じる判断とは切り分けて考えるとよいでしょう。

オルカンやS&P500のような世界株・米国株のインデックスファンドは、そもそも長期の積立を前提とした商品であるため、目先の為替水準だけで始める・始めないを決めてしまうのはもったいないとも言えます。

現金比率が高いままでいることのリスクにも目を向ける

物価高が続く中で資産を現金のまま置いておくと、実質的な価値は目減りしていきます。

円安局面だからと運用そのものを避けるのではなく、無理のない範囲で運用比率を少しずつ引き上げていくことが、長い目で見ればお金の目減りを防ぐことにつながります。

「知らなかった」を確認するだけで、選択肢は広がる

「高額だと思っていた債券が、実は少額から買えることを知って選択肢が増えました」という気づきは、多くの人に当てはまる本質的な発見です。円安だから、まとまったお金がないからと、確認する前から選択肢を狭めてしまうのは、実にもったいないことです。

思い込みで選択肢を狭めず、成長投資枠の使い方や商品の購入単位について、正確な情報を確認してから判断する姿勢が、円安という不確実な状況の中でも判断の軸を持つ助けになります。分からないことを分からないままにせず、一つずつ確認していくことが、結果的に自分に合った投資の幅を広げてくれます。

円安に振り回されない「自分の投資ペース」をつくるために

円安は投資を始めない理由にも、始める理由にもなり得ます。

まずは売却の判断と新規投資の判断を切り分け、積立は淡々と続けながら、現金の目減りリスクと商品の仕組みを正しく理解することから始めましょう。 為替の水準に一喜一憂するのではなく、自分のペースで資産と向き合う姿勢こそが、後悔の少ない判断につながります。

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川勝 隆登ファイナンシャルアドバイザー/一種外務員資格/AFP

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