執筆者菅原 美優ファイナンシャルアドバイザー/一種外務員資格/相続診断士
監修者宮野 茉莉子LIMO&ファイナンス編集部 副編集長
20:19

お金持ちが運用をする時に「やっていること・やらないこと」3つ

日々の面談の中でお話ししている中から、利益確定や手数料の悩みなどの資産運用の悩みについて「やるといいこと」と「あえてやらないこと」としてアドバイスしていることや感じた共通点を解説します。

まず資産運用をする際にやるといいこととして、利益確定のタイミングを「期間」ではなく「変化率」で決めます。何カ月で売ると決めるより、何パーセント増えたら確定するという基準のほうが、値動きに応じて機械的に判断でき、感情に左右されにくいからです。

次に手数料ですが、特に投資信託で悩まれる方が多いです。投資信託ではインデックス型とアクティブ型の違いや方針、これまでの実績、手数料の仕組みなどを総合的に理解したうえで、商品を選びます。仕組みがわかっていれば、払っているコストに納得したうえで運用を続けられるでしょう。具体的なシミュレーションを行うのもおすすめです。

そして、下落したときにどう動くかをあらかじめ決めておき、相場が荒れたときこそあわてて動かないようにしておくことが大切です。国際情勢で市場が不安定になっても、落ち着くのを待ってから動き、決めていた配分を崩さない方もいます。

一方で、やらない方がいいこともあります。まず短期的な売買を安易に繰り返しません。個人差が出るところではありますが、手数料の負担と、長く持つことの大切さを踏まえ、目先の値動きを追いかけないという方もいます。

次に、過去の売却は悔やみません。「頭と尻尾はくれてやれ」という格言がありますが、1番高いときに売るのはプロでも困難です。手放した銘柄が値上がりしても振り返らず、これからの判断に集中します。

そして、手数料などを曖昧なままにしません。投資額が大きくなると手数料の大きさを実感される方も多いので、具体的なシミュレーションなどを通して確認するようにします。

共通するのは、その場での判断ではなく、利益確定や下落時の基準決めておくこと、そして手数料への意識を先に具体的に持っておくことで、感情に流されず淡々と判断し続けられるようになるでしょう。

元証券会社の監修者よりアドバイス

資産が多い人の運用は意外と堅実だと感じた方もいるかもしれません。派手に増やすことよりも、判断の基準を持ち、感情に振り回されないことを大切にしている。これは、資産の多い少ないにかかわらず、誰にでも取り入れられる考え方でしょう。

証券会社勤務のある筆者ですが、運用でいちばん難しいのは、相場の予測そのものよりも、迷ったときの自分の心の扱い方だと感じています。だからこそ、利益を確定する基準や、下落したときにどうするかを、落ち着いているうちに決めておくことが助けになります。評価額の大きさだけを見るのではなく、手数料を引いた後に本当に手元へ残る金額で考える視点も欠かせません。

まずは、ご自身の運用に「これだけは決めておく」というルールを一つ持つことから始めてみてはいかがでしょうか。小さな基準の積み重ねが、長い目でみたときの安心につながっていくはずです。

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菅原 美優ファイナンシャルアドバイザー/一種外務員資格/相続診断士
宮野 茉莉子LIMO&ファイナンス編集部 副編集長

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