「毎月3万円ずつ 貯める人 と 投資する人」20年後の資産にどんな差が出る?資産運用のプロがNISAシミュレーションをもとに解説
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「毎月3万円ずつ 貯める人 と 投資する人」20年後の資産にどんな差が出る?資産運用のプロがNISAシミュレーションをもとに解説

新NISAの利回りはどれくらい?「期待リターン」と「実績」を確認

執筆者若山 卓也IFA/証券外務員資格(証券外務員一種)/資産形成コンサルタント/ファイナンシャルプランナー
16:30
「毎月3万円ずつ 貯める人 と 投資する人」20年後の資産にどんな差が出る?資産運用のプロがNISAシミュレーションをもとに解説
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この記事はここがポイント

  • インフレ率1.7%超に対し、銀行預金金利は0.9%未満で資産実質目減りの懸念。
  • 新NISAで月3万円を20年積立、年利5%運用では元本720万円が約1200万円に増加。
  • 新NISAの高リターンには、年0.1%以下の低コストな全世界株式や米国株式連動型ファンド。

インフレが止まりません。最新の2026年6月分の消費者物価指数(全国、総合)は前年同月比+1.7%となり、前月の同+1.5%から上昇幅が拡大しました。インフレによる資産価値の目減りがますます懸念される状況です。

インフレ下で資産を守るためには、より高い利回りでの運用が望ましくなります。銀行預金と新NISAを比較し、「月3万円」を20年間積み立てるケースでシミュレーションしてみましょう。

IFAとして10年以上の経験がありますが、ようやく「貯蓄から投資へ」の流れが強まっていると感じています。

顧客の多くは資産の大部分が銀行預金ですが、「銀行に置いていても仕方ない」などの理由から、投資を始める人が増えてきました。

以前から預金の金利が低いことは認識していたところ、インフレが背中を押している印象です。

月3万円の積み立ては、20年間では720万円に達します。運用次第でまとまった資産を作れるため、運用先は慎重に検討したいところです。後悔しない運用とするため、新NISAと銀行預金の差をシミュレーションで確認しておきましょう。

新NISAの利回りはどれくらい?「期待リターン」と「実績」を確認

まずは新NISAからシミュレーションしてみます。

株式の期待リターンは年5%前後

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)によると、2024年までの30年間と同じ経済条件が続いたとき、主な資産の期待リターンは次のとおりです。新NISAで人気の株式型ファンドは、おおむね年率5%前後のリターンが期待できるといえます。

【各資産の期待リターン(年率)】

  • 外国株式:5.4%
  • 国内株式:4.8%
  • 外国債券:2.2%
  • 国内債券:0.5%

※2024年までの30年間投影ケース

出所:年金積立金管理運用独立行政法人「第5期中期目標期間における基本ポートフォリオについて~ 詳細 ~」

株式の10年実績リターンは年10%前後

実績も確認しておきましょう。新NISA対象ファンドの平均リターンは、2025年末までの10年実績で次のようになりました。株式型は年率10%前後のリターンを残しており、GPIFの期待リターンよりも良好な成績を残しています。

【新NISA対象ファンド平均の10年実績リターン(年率、2025年末)】

  • 国内株式:9.99%
  • 先進国株式:11.32%
  • 新興国株式:9.38%
  • 国内債券:-1.00%
  • 先進国債券(投資適格):1.97%
  • 新興国債券:5.59%

※2025年末および2020年末時点の5年リターンから算出

出所:金融庁『「国内運用会社の運用パフォーマンスを示す代表的な指標(KPI)の測定と国内公募投信についての諸論点に関する分析」の公表について』

利回り5%なら利益500万円弱、資産額1200万円超に

月3万円×20年間、利回り5%

月3万円×20年間、利回り5%
月3万円×20年間、利回り5%

シミュレーションに移りましょう。株式型ファンドに積み立てる想定で、GPIFの期待リターンから、前提とする利回りは5%とします。

この場合、毎月3万円を積み立てると、資産額は20年後に1217万円に達します。元本720万円に対し、運用益497万円を獲得した計算です。

その他の利回りの試算結果は次のとおりです。新NISAなら運用益に税金がかからないため、額面のまま受け取ることができます。

  • 利回り3%:981万円(運用益261万円)
  • 利回り5%:1217万円(同497万円)
  • 利回り7%:1523万円(同803万円)
  • 利回り10%:2155万円(同1435万円)

「銀行預金」で月3万円ずつ貯金|20年後の資産はいくらになる?

続いて銀行預金のシミュレーションを行いましょう。

定期でも金利は1%未満

銀行預金の金利は、主要3行(※)はいずれも同水準です。普通預金は0.3%、定期預金は最高0.9%となっています。

  • 普通預金:0.3%
  • 定期預金:0.375%~0.9%

20年間の利息は68万円 単利型・税引後ではさらに減少

月3万円×20年間、年利0.9%

月3万円×20年間、年利0.9%
月3万円×20年間、年利0.9%

利回りを0.9%と置いた場合、毎月3万円を20年間積み立てると、利息総額は68万円、投資元本720万円と合わせた資産総額は788万円となります。

ただし、これは複利計算が前提です。利息が元金に組み込まれない単利型の場合、利息総額は減少します。さらに、銀行預金は税金が差し引かれるため、税引後ではさらに減少することに注意しましょう。

インフレ率を下回る 「銀行預金だけ」は目減りリスク高い

冒頭のとおり、足元の消費者物価指数は年1%台半ばを超える状況です。さらに、日本銀行は長期的な物価目標として2%を掲げています。

銀行預金の金利は現在これらを下回るため、実質利回りはマイナスになっていると考えられます。

つまり預金残高が増えていても、お金の実質的な価値は目減りすることが懸念されます。

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若山 卓也IFA/証券外務員資格(証券外務員一種)/資産形成コンサルタント/ファイナンシャルプランナー

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