ベース金利の変動と前回債(2025年7月)との条件比較
仮条件を確認するにあたって、必ず把握しておきたいのがは国内の国債金利(ベース金利)の動向です。
三菱UFJFGが前回(2025年7月)に個人向けとして発行した、同タイプの「第40回債」の実績と、今回の「第42回債」の利率について、指標となるベース金利の動きを交えて比較・解説します。
10年ブレット型(前回の第40回債vs今回の第42回債)
ベース金利(10年国債金利)の比較では、 前回債の発行条件決定時(2025年7月中旬)はおよそ 1.5%台後半で推移していたのに対し、今回の仮条件提示時(2026年7月上旬)には 2.8%台前半まで上昇していました。
足元(7月中旬現在)では 2.7%台前半で推移しています。
劣後債の利率の比較
- 前回(第40回):2.389%
- 今回(第42回):3.404%
新発債は前回債を1.015%上回りました。
【深掘り】先に決まった「みずほFG債」の水準と徹底比較!
直近の個人向け劣後債市場を振り返ると、ライバルであるみずほフィナンシャルグループ(みずほFG)が7月2日に条件決定した劣後債が大きな話題となりました。
みずほFGの決定利率と、今回の三菱UFJFGの仮条件を並べて比較してみましょう。
10年ブレット型
- みずほFG(7月2日決定利率/発行額735億円):3.429%
- 三菱UFJFG(今回の条件/発行額1,010億円):3.404%
みずほFGが条件を決定した7月初め、指標となる10年国債金利は2.7%台前半で推移していました。
その後、三菱UFJFGが仮条件を提示した7月上旬にかけて、10年長期金利は2.7%台後半へとシフト。
なお、足元では2.7%台前半で推移しています。
金利変動の綾もあったとみえ、三菱UFJFG債はみずほFG債を0.025%下回りました。
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フィスコなどの金融専門誌出身。10年以上にわたり日経QUICKやブルームバーグ等で機関投資家向けの債券市場記事を執筆。企業調査レポートや決算などIR情報の発信に精通し、現在は経済メディア『LIMO』編集部で記事を執筆。
PROFILE
立教大学卒業後、海外専門の旅行会社に就職し、その後旅行業界専門誌の記者に転身。企業決算の記事などを手掛けるうちに金融マーケットに興味を持つようになり、株式や債券の発行市場をカバーする金融専門誌の記者に転職。債券市場の動向や市況について、10年以上にわたって数多くの記事を機関投資家に向けて日経QUICKやブルームバーグ等へ執筆した。その後、株式会社フィスコでアナリストが執筆する企業調査レポートの編集を手掛けるとともに、決算などIR情報の発信業務に携わる。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』のLIMO編集部に所属し、LIMOでも記事を執筆している。
