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「退職金と年金でなんとかなる」は通用しない?長寿化と物価高に負けないための家計管理と資産形成のヒント

執筆者熊谷 良子編集記者
06:36

【コラム】老後資金の盲点「介護費用」はいくら必要?

物価高や日々の生活費への不安が語られる中、老後資金を考えるうえで見落としがちなのが「介護費用」です。

株式会社LIFULLの試算(※1)によると、要介護状態で在宅介護を1年間経たのち、有料老人ホームに5年間入居したと想定した場合、介護にかかる費用は一人あたり総額で約2300万円(2295.6万円)にのぼるとされています。

筆者自身も家族の介護に直面した際、想定外の追加費用や細かな出費が重なる現実を目の当たりにし、事前の備えがいかに大切かを痛感しました。

さらに最近では、物価や人件費の高騰により、施設の月額費用自体が値上がりするケースも少なくありません。

同時に意識しておきたいのが「長寿化」です。

国民年金制度が導入された昭和30年代半ばと比べると、日本人の平均寿命は男女ともに15年以上も延びています。

親や祖父母の代と同じ感覚で「退職金と年金でなんとかなるだろう」と老後資金を考えていると、想定外の長生きによって介護費用や生活費が大きく膨らみ、痛い目を見る可能性も否定できません。

老後資金を準備する際は、日々の生活費だけでなく、こうした「長生きによる将来の大きな出費」が潜んでいることも見据えておく必要があります。

早い段階からご自身の資産状況を把握し、少しずつでも計画的な資産形成に取り組むことが、将来の安心への大きな一歩となるでしょう。

※1 株式会社LIFULL「LIFULL 介護が試算、生涯で介護に必要な金額はおよそ『2,300万円』」
※2 厚生労働省「令和6年簡易生命表」

熊谷 良子編集記者株式会社モニクルリサーチ

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