【6月債の振り返り】個人向け国債と地方債の動向
では、直近に条件が決定した2026年6月債の動きはどうだったのでしょうか。個人投資家目線で重要な「実際の利率」を振り返ります。
個人向け国債(6月募集分)
6月3日に提示された6月募集分の個人向け国債の利率は、変動10年(第195回)が年1.74%、固定5年(第183回)が年1.86%、固定3年(第193回)が年1.51%となりました。
長期金利の推移を反映した確かな利回り水準が維持されており、6月30日まで募集が行われています。
10年物地方債:利率は「2.7%〜2.8%台後半」のレンジで安定
地方債市場では、機関投資家が指標にする国債への上乗せ幅(スプレッド)が+18bp(0.18%)で4月から横ばいが続いており、市場はすでに2%台後半の長期金利を織り込んだ水準で安定しています。
個人投資家にとって最も重要な「実際の利率(表面利率)」に注目すると、6月の10年物地方債(個別債)は、以下の通り2.7〜2.8%台後半の魅力的な利回りとなっています。
【利率の下限】2.729% (神奈川県、京都府)
【利率の上限】2.868% (愛知県)
また、複数の自治体が共同で発行する「第279回 共同発行市場公募地方債(10年)」についても、同じく表面利率(応募者利回り)は2.832%となっており、上記の上限・下限の範囲内にしっかりと収まっています。
10年物の地方債を狙うなら、この水準が現在の大きな目安となります。
フィスコなどの金融専門誌出身。10年以上にわたり日経QUICKやブルームバーグ等で機関投資家向けの債券市場記事を執筆。企業調査レポートや決算などIR情報の発信に精通し、現在は経済メディア『LIMO』編集部で記事を執筆。
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