この記事はここがポイント
- キオクシアHDが前日比15.78%安の1万1,345円まで急落し株式分割考慮で4月21日以来の安値
- レーザーテックは今期受注見通しの想定超えなどを背景に前日比8.01%高の4万720円と反発
- 2日の日経平均株価は一時前日終値を上回る場面もあったが前日比208円25銭安の6万3,081円86銭で続落
2日の日経平均株価は208円25銭安の6万3,081円86銭(▲0.33%)と続落した。
取引時間中の安値は6万2,712円91銭(9時06分)、高値は6万3,615円32銭(13時30分)で、一時は前営業日の終値を上回る場面もあった。
キオクシアホールディングス<285A>は2,125円安の1万1,345円(▲15.78%)と続落した。取引時間中の安値は1万1,135円(15時17分)。株式分割を考慮した終値では、4月21日以来の安値となった。
同社は10月30日の取引終了後に、2027年3月期の中間決算(IFRS)を発表。売上収益は前年同期比436.8%増の4兆2,471億5,200万円、営業利益は3兆2,647億2,700万円(前年同期は1,308億2,000万円)だった。4~12月期の業績予想は、売上収益が前年同期比405.5%増の6兆7,471億5,200万円、営業利益が5兆2,597億2,700万円。中間配当は1株あたり90円(株式分割前の株数ベース)で、同社にとって初めての配当となる。
レーザーテック<6920>は3,020円高の4万720円(+8.01%)と、3日ぶりに反発した。7銘柄の中で最大の上昇率で、高値は大引け直前の4万770円(15時24分)だった。
同社が10月30日の取引終了後に発表した2027年6月期第1四半期(7~9月)決算は、売上高が前年同期比25.5%減の403億6,900万円、営業利益が41.0%減の157億6,900万円だった。
会社側は、売上高はおおむね当初の想定通りに進んだとし、今期の受注見通しも従来の想定を上回ったとしている。通期予想は、売上高2,900億円(前期比25.8%増)、営業利益1,250億円(18.8%増)で据え置いた。
アドバンテスト<6857>は910円高の3万5,770円(+2.61%)、ディスコ<6146>は700円高の5万240円(+1.41%)と、いずれも反発した。
SUMCO<3436>は49円安の2,272.5円(▲2.11%)、JX金属<5016>は29円安の2,926円(▲0.98%)、フジクラ<5803>は18円安の3,900円(▲0.46%)と、そろって続落した。
国内の半導体・AI関連株7銘柄の騰落一覧(2日終値)
2日の半導体・AI関連7銘柄の終値と騰落率は、以下の通りとなる。
キオクシアホールディングス<285A>
- 終値:11,345円
- 前日比:▲2,125円(▲15.78%)
- 高値:12,010円/安値:11,135円
アドバンテスト<6857>
- 終値:35,770円
- 前日比:+910円(+2.61%)
- 高値:36,500円/安値:33,830円
SUMCO<3436>
- 終値:2,272.5円
- 前日比:▲49円(▲2.11%)
- 高値:2,319円/安値:2,221円
JX金属<5016>
- 終値:2,926円
- 前日比:▲29円(▲0.98%)
- 高値:2,962円/安値:2,870円
フジクラ<5803>
- 終値:3,900円
- 前日比:▲18円(▲0.46%)
- 高値:3,976円/安値:3,832円
レーザーテック<6920>
- 終値:40,720円
- 前日比:+3,020円(+8.01%)
- 高値:40,770円/安値:36,330円
ディスコ<6146>
- 終値:50,240円
- 前日比:+700円(+1.41%)
- 高値:51,150円/安値:48,710円
10月30日の米国半導体関連株の動き
10月30日(現地時間)の米国市場では、主要3指数がそろって下落した。
ダウ工業株30種平均は572.25ドル安の5万1,770.31ドル(▲1.09%)、S&P500種株価指数は140.32ポイント安の7,580.07(▲1.82%)と、いずれも続落した。ナスダック総合指数は747.72ポイント安の2万5,437.00(▲2.86%)と続落し、終値は7月31日以来の安値となった。
米長期金利(10年物国債利回り)は、30日の終値ベースで4.93%と、前日から0.06ポイント低下した。
半導体関連株の比重が大きいフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は829.40ポイント安の1万688.80(▲7.20%)と大幅に続落し、終値は7月29日以来の安値となった。29日に決算を発表した米インテルが、10~12月期の売上高見通しを7~9月期より低く示したことが、半導体関連株の売りにつながったと報じられている。
半導体・AI関連の個別銘柄は、そろって大きく値を下げた。
AMD<AMD>は61.62ドル安の504.80ドル(▲10.88%)、ARMホールディングス<ARM>は22.80ドル安の205.97ドル(▲9.97%)と、ともに約1割下落した。ARMの終値は5月4日以来の安値となった。時価総額最大手のエヌビディア<NVDA>は9.02ドル安の204.64ドル(▲4.22%)と3日続落し、終値は7月31日以来の安値となった。
メモリー関連も軒並み安となった。サンディスク<SNDK>は179.16ドル安の1,150.89ドル(▲13.47%)と、ピックアップした8銘柄の中で最も大きく下げた。SKハイニックス<SKHY>は12.88ドル安の149.21ドル(▲7.95%)、マイクロン・テクノロジー<MU>は49.53ドル安の884.74ドル(▲5.30%)と、いずれも続落した。マイクロンは終値で再び900ドルを下回った。
半導体製造・製造装置関連では、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング<TSM>が25.68ドル安の406.13ドル(▲5.95%)と続落した。ASMLホールディング<ASML>は109.80ドル安の1,565.90ドル(▲6.55%)と反落した。
米国の主な半導体関連株の騰落一覧(30日、現地時間終値)
30日(現地時間)の主な米半導体関連株8銘柄の終値・騰落率を一覧にまとめると、以下の通りとなる。
- エヌビディア(NVDA):204.64ドル(▲4.22%)
- AMD(AMD):504.80ドル(▲10.88%)
- ARMホールディングス(ARM):205.97ドル(▲9.97%)
- マイクロン・テクノロジー(MU):884.74ドル(▲5.30%)
- サンディスク(SNDK):1,150.89ドル(▲13.47%)
- SKハイニックス(SKHY):149.21ドル(▲7.95%)
- 台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSM):406.13ドル(▲5.95%)
- ASMLホールディング(ASML):1,565.90ドル(▲6.55%)
米半導体関連銘柄の値動き一覧
記者コメント
2日の東証33業種のうち、上昇は10業種、下落は23業種だった。半導体関連銘柄の多い電気機器は0.80%安、非鉄金属は2.24%安。下落率が最も大きかったのは倉庫・運輸関連業(▲5.54%)で、上昇率トップはガラス・土石製品(+3.05%)だった。
7銘柄では、10月30日の取引終了後に決算を発表したキオクシアHDとレーザーテックの値動きが大きく分かれた。
キオクシアHDは2日だけで2,125円下げ、終値は株式分割を考慮すると4月21日以来の安値となった。レーザーテックは4万円台を回復し、終値は4万720円だった。
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フィスコなどの金融専門誌出身。10年以上にわたり日経QUICKやブルームバーグ等で機関投資家向けの債券市場記事を執筆。企業調査レポートや決算などIR情報の発信に精通し、現在は経済メディア『LIMO』編集部で記事を執筆。
