AIブームの中でSUMCOがまさかの赤字転落。株価のボラティリティが高まる中、この決算はどう評価すべきか?元機関投資家の泉田良輔氏が、損益計算書とキャッシュフロー計算書の乖離から、業績の実態と今後の株…
この記事はここがポイント
- SUMCOの上期決算は売上高が増加する一方で、営業利益は赤字に転落した
- 赤字の最大の要因は、過年度に実施した大型設備投資に伴う減価償却費の増加である
- 損益計算書上は赤字でも、営業キャッシュフローは黒字を維持し、フリーキャッシュフローはプラスに転換している
- 会社側は第3四半期(7-9月)単独での営業利益0億円を見込んでおり、業績の底打ちが示唆されている
- 表面的な赤字に惑わされず、キャッシュフロー計算書を確認することが投資判断において重要である
半導体材料のシリコンウエハーを手がけるSUMCO。同社の株価はTOPIX(東証株価指数)を大きく上回るパフォーマンスを見せていましたが、直近の決算発表前後から激しいボラティリティ(変動)に見舞われています。第2四半期累計決算では、売上高が前年同期比で増加したにもかかわらず、営業利益は赤字に転落しました。AIブームで半導体関連銘柄が活況を呈する中、なぜ同社は「増収赤字転落」となったのでしょうか。そして、この赤字は株価にとって何を意味するのでしょうか。この理由について、元機関投資家の泉田良輔氏が株価…
上期決算の売上高と営業利益の推移
出所:SUMCO「2026年12月期 第2四半期(中間期)決算短信」を基にイズミダイズム作成1/4

「イズミダイズム」はモニクルグループが運営する金融・経済YouTubeチャンネルです。フィデリティ投信や日本生命出身の元機関投資家の泉田良輔が、プロの視点から経済ニュースの裏側や資産形成のトピックを論理的に解説します。
監修者
この著者の記事一覧株式会社モニクルリサーチ代表取締役。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)。元機関投資家。フィデリティ投信や日本生命で日本株式や米国株式の証券アナリストやファンドマネージャーとして勤務。東京科学大学大学院非常勤講師。