清水建設<1803>の2027年3月期1Qは経常利益が前年同期比+201%と急伸した。ただ本業を映す営業利益は+11.8%にとどまる。増益をけん引した一時要因と、前年から3割超減った受注の動きを整理す…
この記事はここがポイント
- 経常利益・純利益の急増は、負ののれん計上や政策保有株式売却益による一時的要因
- 売上高は増加も受注高は前年同期比35%減。厚い受注残が目先の売上を下支え
- ROEは建設業中央値を超えるが、営業利益率は中央値を下回る本業収益性
決算の見出しに並ぶ増益率が大きいほど、その数字の中身まで見る手間は後回しになりがちだ。清水建設<1803>の2027年3月期1Qは、経常利益が前年同期の3倍に膨らんだ。もっとも株価は、昨秋の上昇から2026年初にかけて高値をつけたあと、足元では上げ幅を吐き出している。数字の勢いと株価の落ち着き。この二つのずれを一段深く見ていきたい。 ※本記事中の株価は、過去の株式分割の影響を調整した値を使用しています。
清水建設の株価は、2025年9月末に2,000円台前半だった。そこから水準を切り上げ、2026…
出所:各種資料をもとに筆者作成1/1

オリックスなどの国内金融機関出身。日本株アナリストおよび財務アドバイザーとして決算分析や資金調達を主導。「日経CNBC」出演などメディアを通じた相場解説の実績も豊富。企業財務に精通し、現在はモニクルリサーチで金融ニュースの深掘り記事を発信。