商船三井<9104>は2026年3月期通期を営業利益-15.8%・当期利益-49.9%と大幅減益で着地。翌期も減益予想、しかし株価は1年で大きく上昇。市況の変動と株価評価の乖離を読み解く。
この記事はここがポイント
- 減益予想でも株価は大きく上昇、業績と評価の時間軸に乖離。
- 2026年3月期は大幅減益、翌2027年3月期も減益予想。
- 過去5期で当期利益は乱高下、TSRはTOPIXを上回る結果。
減益期の株価が、必ずしも減益率と同じ方向に動くとは限りません。市況変動を織り込んで既に評価されている銘柄では、業績が縮む局面でも株価がむしろ堅調に推移することもあります。商船三井<9104>の直近1年は、そのプロセスの縮図として受け止められる動きを見せました。
※本記事中の株価は、過去の株式分割の影響を調整した値を使用しています。
それでは早速見ていきましょう。
2026年3月期通期の決算内容は、増収の裏で利益が大きく縮む姿となりました。
売上高は1兆8,251億円で前期比+2.8%と微増収を維持した一…
出所:各種資料をもとに筆者作成1/1

オリックスなどの国内金融機関出身。日本株アナリストおよび財務アドバイザーとして決算分析や資金調達を主導。「日経CNBC」出演などメディアを通じた相場解説の実績も豊富。企業財務に精通し、現在はモニクルリサーチで金融ニュースの深掘り記事を発信。