信越化学の株価は増益計画発表後に8.3%急落。好業績でも株価が下がるのは珍しくありません。市場の期待との差が要因で、予想PER21倍の評価は割安とは言い切れません。今後の市況回復を見極める必要性を元証…
この記事はここがポイント
- 信越化学株価、増益計画発表後8.3%急落。市場の期待値との差
- 2027年3月期純利益5,250億円、増配も過去最高益には及ばぬ回復途上
- 予想PER21.5倍は割安水準でなく、塩ビ・半導体市況の本格回復が焦点
信越化学工業<4063>の株価が、決算発表を境に急落しました。7月27日の終値は6,146円、前日比8.3%安と大きく下げ、6月上旬につけた年初来高値(約7,900円台)からは2割ほど水準を切り下げています。きっかけは7月24日に開示された2027年3月期第1四半期決算と通期計画でした。第1四半期は増収増益、通期も会社は2ケタの増益を計画しているにもかかわらず、株価は売られたのです。好業績でも株価が下がる——この一見ちぐはぐな値動きを、業績・株価・バリュエーションの関係から読み解きます。
7月24…

株式会社モニクルリサーチ代表取締役。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)。元機関投資家。フィデリティ投信や日本生命で日本株式や米国株式の証券アナリストやファンドマネージャーとして勤務。東京科学大学大学院非常勤講師。