アイスタイル(3660)Amazon保有の潜在株式4割超を消却、業務提携は継続。自社株買い(上限28億円)や増配も発表
dodotone/Shutterstock
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アイスタイル(3660)Amazon保有の潜在株式4割超を消却、業務提携は継続。自社株買い(上限28億円)や増配も発表

決算は営業利益が初の40億円台に到達、資本政策の狙いを解説

執筆者高原 祥子LIMO&ファイナンス編集部記者
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アイスタイル(3660)Amazon保有の潜在株式4割超を消却、業務提携は継続。自社株買い(上限28億円)や増配も発表
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この記事はここがポイント

  • Amazon潜在株式42.5%新株予約権取得・消却、希薄化リスクを解消
  • 上限28億円(7.5%)の自社株買い、2027年6月期1株2円への倍増配
  • 2026年6月期は営業利益初の40億円台達成、来期は特別損失計上で純利益一時減益

化粧品の総合サイト「@cosme(アットコスメ)」を運営するアイスタイル(3660)は13日の取引終了後、2026年6月期(FY26)通期の連結決算と2027年6月期(FY27)の事業計画を発表しました。同時に、Amazon.com, Inc.が保有していた新株予約権の取得・消却や、自己株式の取得、増配など、株主還元強化を含む一連の資本政策も明らかにしています。

なお、13日の同社株価は437円(前日比8円安、1.80%安)で取引を終えています。引け後の発表内容について株価がどう反応するか、14日の動向が注目されます。

2026年6月期決算:営業利益は初の40億円台、通期予想を上振れて着地

まず決算の中身から見ていきましょう。2026年6月期の連結業績は以下の通りです。

  • 売上高:818億700万円(前期比19.0%増)
  • 営業利益:40億8,500万円(同29.1%増)
  • 経常利益:42億4,400万円(同28.2%増)
  • 純利益:30億1,100万円(同29.4%増)

売上高は期初の会社予想(830億円)にはわずかに届かなかったものの、営業利益・経常利益・純利益はいずれも会社予想を上回って着地しました(営業利益の予想比達成率は107.5%)。営業利益が40億円台に乗るのは同社にとって初めてで、増収に加えて利益率の高い事業の伸びが効いた形です。

セグメント別に見ると、化粧品ブランド向けに広告・データドリブンソリューションを提供する「マーケティング支援事業」が売上高120億8,300万円(前期比25.2%増)、営業利益35億1,600万円(前期比24.6%増)と大きく伸び、利益成長のけん引役になりました。EC・店舗を中心とする「リテール事業」も売上高616億9,500万円(前期比15.4%増)、営業利益35億9,900万円(前期比15.6%増)と着実に増収増益を続けています。

一方で、海外向けのEC・店舗・メディアを担う「グローバル事業」は、中国向け越境ECの復調や香港旗艦店の売上寄与で売上高57億5,700万円(前期比37.9%増)と伸びたものの、香港旗艦店のオープン関連費用がかさみ、営業損益は3億5,600万円の赤字(前期は1億7,600万円の赤字)と赤字幅が拡大しています。同社はこの香港旗艦店について、店頭・倉庫のオペレーションが概ね改善したとして、来期(FY27)下期からの黒字化を見込んでいます。

同社のビジネスモデルは、メディア「@cosme」・EC「@cosme SHOPPING」・店舗「@cosme STORE」を通じて集めた生活者のデータベースを核に、そのデータを化粧品ブランド向けの広告・販促支援というBtoBサービスにマネタイズする、という循環構造になっています。今回の決算でマーケティング支援事業が牽引役になったのは、リテール事業で獲得したユーザー接点・データが土台になっているためで、複数事業が互いを補完し合う構図が利益成長を後押ししたと言えそうです。

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高原 祥子LIMO&ファイナンス編集部記者

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