営業赤字のQDレーザはなぜ株価急騰するのか。元機関投資家が「需給と決算」から分析
出所:イズミダイズム
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営業赤字のQDレーザはなぜ株価急騰するのか。元機関投資家が「需給と決算」から分析

監修者泉田良輔LIMO&ファイナンス編集部 編集長
19:00
営業赤字のQDレーザはなぜ株価急騰するのか。元機関投資家が「需給と決算」から分析
出所:イズミダイズム

この記事はここがポイント

  • QDレーザ株価はAI向け「量子ドット」技術への期待で急騰。
  • 業績は赤字続き、黒字化も特許譲渡の一時的要因。
  • 信用倍率5,000倍超と需給が偏り、下落リスクに注意。

AIやデータセンターの電力問題を解決する「量子ドット」技術で注目を集めるQDレーザ。

株式市場では次世代技術への期待から、直近の株価はTOPIX(東証株価指数)を大きく上回る急騰を見せています。しかし、同社の直近の業績を見ると依然として営業赤字が続いており、利益が伴っていないのが実態です。

一体なぜ、業績が赤字体質であるにもかかわらず、これほどまでに株価が力強く上昇しているのでしょうか。

この理由について、元機関投資家の泉田良輔氏がQDレーザの株価の動きと会社からのメッセージを読み解き、プロの投資家ならではの視点で迫ります。

株価急騰の背景と「量子ドット」への期待

QDレーザの株価は、日本株の全体的な値動きを示すTOPIX(東証株価指数)と比較すると、長らくアンダーパフォーム(基準となる指数を下回る状態)が続いていました。

しかし、直近ではその傾向が反転し、急激な上昇トレンドを描いています。

【チャート】QDレーザの株価急騰

【チャート】QDレーザの株価急騰
TradingView(QDレーザ 6613 日足チャート)

この株価急騰の背景には何があるのでしょうか。「なぜこれほど注目が集まっているのか」という疑問が投げかけられると、泉田氏は次のように分析します。

「最近はAIとかデータセンターでの話題がすごく多いし、電力問題なんかもあるんで、そのあたりから注目が増していった、そんな展開なのかなと思います」

現在、世界規模でデータ通信量が爆発的に増加しており、AIを活用したデータセンターの建設が急ピッチで進んでいます。それに伴い、膨大なデータを処理するための消費電力の増加や、システムが発する熱の問題が大きな課題となっています。

QDレーザが社名にも冠している「量子ドット」という技術は、従来のレーザー技術が抱えていた熱による出力の不安定さを克服し、データセンターの電力問題や熱問題を解決する次世代のイノベーションとして期待されています。

株式市場は、この技術が将来のITインフラを支える不可欠なものになるというストーリーを描き、その「期待」が株価を大きく押し上げているのです。

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