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個人向け国債「買ってはいけない」は本当?7月募集分の金利は最大1.95%に。メリット・デメリットを徹底整理

金利のある世界で資産運用の選択肢に

執筆者和田 直子編集者 株式会社モニクルリサーチ
12:32

「個人向け国債は買ってはいけない」と言われる3つの理由

個人向け国債はリスクが低い商品として知られていますが、「自分には向かない」と感じる方がいるのも事実です。

その理由として挙げられる主なポイントを整理します。

①インフレに負けるリスクがある

近年は物価高が続いており、インフレ傾向にあるといえます。

個人向け国債は安全性の高い商品ですが、物価上昇率(インフレ率)が金利を上回ると、受け取る利子の金額は変わらなくても、実質的な資産の価値は目減りします。

特に固定金利タイプ(固定3年・固定5年)は、金利上昇が続く局面では「もっと高い金利で運用できたかもしれない」というリスクが伴います。

②購入後1年間は換金できない

個人向け国債は、購入から1年間は原則として中途換金ができません。

1年が経過した後であれば1万円単位での換金が可能ですが、その際は直近2回分の利子相当額に0.79685を掛けた金額が差し引かれます。

近いうちに使う予定のある資金や、急な出費に備えておきたい生活費の一部には向かない商品です。

「もしかしたら早めに使うかもしれない」という資金は、いつでも引き出せる預金で管理しておく方が安心です。

③資産を大きく増やすのは難しい

個人向け国債は元本が保証されており、安定した利子収入が得られます。

ただし、株式や投資信託のように価格の値上がりによる利益(キャピタルゲイン)は期待できません。

老後資金をしっかり増やしたい、運用でまとまった資産をつくりたいという目的には、別の手段も組み合わせた方がよいでしょう。

それでも「買う価値がある」と感じる3つのメリット

デメリットを踏まえたうえで、個人向け国債ならではの強みも確認しておきましょう。

①元本割れリスクがほぼない

個人向け国債は国が発行する債券で、満期まで保有すれば元本は保証されています。

株式や投資信託と比べて価格変動リスクがなく、「絶対に減らしたくない資金」の置き場として安心感があります。

②変動10年は金利上昇の恩恵を受けやすい

変動金利タイプの10年物は、半年ごとに金利が見直されます。

「これからも金利が上がるかもしれない」という局面では、市場金利の上昇に連動して受け取れる利子が増える可能性があります。

また、下限金利として年0.05%が保証されているため、極端に金利が下がっても最低限の利子は受け取れます。

③1万円から購入できる手軽さ

1万円から購入できるため、まとまった資金がなくても始めやすいのも特徴のひとつです。

安全性を重視しつつ、銀行預金より少しでも高い金利を得たいという方にとっては、検討する価値がある選択肢といえます。

「買ってはいけない」のではなく、「自分に合っているか」で判断を

個人向け国債が「買ってはいけない」と言われることがあるのは、資産を大きく増やすことへの期待や、流動性の高さを求める方にとって期待に応えにくい場面があるからです。

一方で、元本割れのリスクを抑えながら預金よりも高い金利を受け取りたい方には、合っている選択肢になり得ます。

2026年7月募集分の金利は、変動10年が1.80%、固定5年が1.95%、固定3年が1.56%と、比較的高い水準にあります。

ただし、金融機関の定期預金キャンペーンを活用すると個人向け国債の金利を上回るケースも出てきているため、比較してから判断することをおすすめします。

「満期まで使わない資金かどうか」「インフレに備えた別の備えがあるか」を確認したうえで、ご自身の目的に合った使い方を検討してみてはいかがでしょうか。

【免責事項】

  • 本記事は、特定の金融商品の勧誘や売買の推奨を目的としたものではありません。
  • 投資には元本を割り込むリスクがあります。投資に関する最終的な判断は、必ずご自身の責任において行われるようお願いいたします。

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