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【10年は利回り3%超】三菱UFJFGが2本立ての個人向け劣後債を発行へ。仮条件の分析とみずほFG債との比較

実質5年の「10NC5」と10年固定「ブレット型」の特徴から、ベイルインなどの特約条項を元専門誌記者が解説

執筆者高原 祥子LIMO&ファイナンス編集部記者
13:45

【深掘り】先に決まった「みずほFG債」の水準と徹底比較!

直近の個人向け劣後債市場を振り返ると、ライバルであるみずほフィナンシャルグループ(みずほFG)が7月2日に条件決定した劣後債が大きな話題となりました。

みずほFGの決定利率と、今回の三菱UFJFGの仮条件を並べて比較してみましょう。

10年ブレット型

  • みずほFG(7月2日決定利率/発行額735億円):3.429%
  • 三菱UFJFG(今回の仮条件):3.050~3.650%

みずほFGが条件を決定した7月初め、指標となる10年国債金利は2.7%台前半で推移していました。

その後、三菱UFJFGが仮条件を提示した7月上旬にかけて、10年長期金利は2.7%台後半へとシフト。

なお、足元では2.7%台半ばで推移しています)。

今回の三菱UFJFGの仮条件レンジ(3.050~3.650%)はみずほFG債の水準を中央近辺に据えた設定になっています。

10NC5型(当初5年)

  • みずほFG(7月2日決定利率/発行額1,070億円):2.607%
  • 三菱UFJFG(今回の仮条件):2.250~2.850%

5年国債金利の推移を見ると、みずほFGの条件決定時(7月初め)および三菱UFJFGの仮条件提示時(7月上旬)ともに、おおむね1.9%台前半と同水準で推移していました。

なお、足元では1.9%台後半へとシフトしています。

こちらの当初5年の仮条件も、先行したみずほFGの2.607%を中央付近に置いた水準となっています。

まとめ

日本の金利環境が上昇圧力を強めるなか、三菱UFJFGが新たな個人向け劣後債(10年ブレット型・10NC5型)の発行を計画しています。

劣後債は普通社債より高い利回りが期待できる一方、弁済順位の低さや実質破綻時免除特約(ベイルイン)といった特有のリスクを内包しており、仕組みの正確な理解が求められます。

足元のベース金利の上昇を反映し、仮条件は2025年7月の前回債実績から引き上げられた水準のレンジが提示されています。先行して条件が決定したみずほFG債の利率は、今回の三菱UFJFGの仮条件レンジの概ね中央付近に位置する設計です。

両グループとも格付けは同一であり、7月17日の条件決定における最終的な利率の着地水準や、発行規模に伴う需給バランスの行方に市場の注目が集まっています。

参考

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