ベース金利の変動と前回債(2025年7月)との条件比較
仮条件を確認するにあたって、必ず把握しておきたいのがは国内の国債金利(ベース金利)の動向です。
三菱UFJFGが前回(2025年7月)に個人向けとして発行した「第40回債」「第41回債」の実績と、今回の「第42回債」「第43回債」の仮条件について、指標となるベース金利の動きを交えて比較・解説します。
10年ブレット型(前回の第40回債vs今回の第42回債)
ベース金利(10年国債金利)の比較では、 前回債の発行条件決定時(2025年7月中旬)はおよそ 1.5%台後半で推移していたのに対し、今回の仮条件提示時(2026年7月上旬)には 2.8%台前半まで上昇しています。
なお、足元(7月中旬現在)では 2.7%台半ばで推移しています。
劣後債の利率の比較
- 前回(第40回):2.389%
- 今回(第42回):3.050~3.650%(仮条件)
指標となる10年長期金利の推移を反映し、今回の第42回債の仮条件は、その下限(3.050%)の段階で前回実績を上回る水準が提示されています。
10NC5型(前回の第41回債vs今回の第43回債)
ベース金利(5年国債金利)を比較すると、 前回債の条件決定時(2025年7月中旬)はおよそ 1.0%台前半で推移していたのに対し、今回の仮条件提示時(2026年7月上旬)には 1.9%台前半まで上昇しています。
なお、足元(7月中旬現在)では 1.9%台後半で推移しています。
劣後債の当初5年間の利率の比較
- 前回(第41回):1.796%
- 今回(第43回):2.250~2.850%(仮条件)
中期的な金利指標である5年国債金利の動向に伴い、当初5年間の固定金利水準についても前回実績から切り上がった仮条件が設定されています。
前回の確定利率である1.796%に対し、今回の仮条件の上限は2.850%となっており、足元の金利環境に対応した設計になっていることが読み取れます。
また、5年経過後に期限前償還が見送られた場合の6年目以降の利率に関しては、前回の固定上乗せ幅(+0.720%)に対して、0.300~0.900%と、上限は0.900%と引き上げられた水準が設定されています。
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フィスコなどの金融専門誌出身。10年以上にわたり日経QUICKやブルームバーグ等で機関投資家向けの債券市場記事を執筆。企業調査レポートや決算などIR情報の発信に精通し、現在は経済メディア『LIMO』編集部で記事を執筆。
PROFILE
立教大学卒業後、海外専門の旅行会社に就職し、その後旅行業界専門誌の記者に転身。企業決算の記事などを手掛けるうちに金融マーケットに興味を持つようになり、株式や債券の発行市場をカバーする金融専門誌の記者に転職。債券市場の動向や市況について、10年以上にわたって数多くの記事を機関投資家に向けて日経QUICKやブルームバーグ等へ執筆した。その後、株式会社フィスコでアナリストが執筆する企業調査レポートの編集を手掛けるとともに、決算などIR情報の発信業務に携わる。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』のLIMO編集部に所属し、LIMOでも記事を執筆している。
