【65歳以上】貯蓄4000万円を超える世帯の割合は?平均値・中央値から見える二極化
続いて、高齢者世帯の実際の「貯蓄額」に焦点を当てて実態を見ていきます。
総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)2025年(令和7年)平均結果」を基に、「世帯主が65歳以上」の二人以上世帯が保有する貯蓄額を確認します。
二人以上世帯のうち「世帯主が65歳以上のシニア世帯」貯蓄額の平均・中央値
二人以上世帯のうち「世帯主が65歳以上のシニア世帯」の貯蓄額
平均値と中央値
- 平均値:2564万円
- 貯蓄保有世帯の中央値:1777万円
平均貯蓄額は「2564万円」と、一見すると十分な金額に思えます。
しかし、平均値は一部の富裕層が持つ極端に多い貯蓄額によって、全体の数値を押し上げる傾向がある点に注意が必要です。
そこで、より実態に近い数値とされる「中央値」にも目を向けることが大切です。中央値は、データを貯蓄額の順に並べたときに、ちょうど真ん中に位置する値で、今回は「1777万円」となっています。
それでは、貯蓄額が4000万円を超える世帯はどのくらい存在するのでしょうか。貯蓄額の分布状況から、特徴的な割合を詳しく見ていきましょう。
貯蓄額ごとの世帯割合を一覧でチェック!分布から見える実態
貯蓄額のより詳しい分布は、どのようになっているのでしょうか。
ここでは、「貯蓄が4000万円以上ある」世帯の割合を含め、全体の分布を確認します。
- 200万円未満:11.4%
- 200万円~400万円未満:6.2%
- 400万円~600万円未満:6.6%
- 600万円~800万円未満:5.5%
- 800万円~1000万円未満:5.3%
- 1000万円~1200万円未満:5.6%
- 1200万円~1400万円未満:3.9%
- 1400万円~1600万円未満:4.4%
- 1600万円~1800万円未満:3.1%
- 1800万円~2000万円未満:3.3%
- 2000万円~2500万円未満:8.2%
- 2500万円~3000万円未満:6.2%
- 3000万円~4000万円未満:9.0%
- 4000万円以上:21.1%
データを確認すると、「4000万円以上」の貯蓄を保有する世帯は全体の21.1%を占めており、これは「およそ5世帯に1世帯」に相当します。
目標額の貯蓄を達成できた世帯は、老後の経済的な不安を大幅に和らげることができると考えられます。
その一方で、貯蓄額が少ない層にも多くの世帯が分布していることから、シニア世代の貯蓄状況には大きな個人差、いわゆる二極化が進んでいる様子がうかがえます。
早大卒。証券外務員二種・相続診断士。15年の書籍校閲で培ったファクトチェック力を武器に、一次資料に基づく「お金と暮らし」の分析記事を担当する編集記者。認知症介護経験をいかし、読者目線に立った情報発信も。
