【配当利回りは3.67%】AGCの年間配当金は今期も210円の予想、8月の中間決算では増収増益
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【配当利回りは3.67%】AGCの年間配当金は今期も210円の予想、8月の中間決算では増収増益

DOE3%程度を目安に安定配当、最終赤字の2024年12月期も210円だった配当の推移を振り返る

【配当利回りは3.67%】AGCの年間配当金は今期も210円の予想、8月の中間決算では増収増益
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この記事はここがポイント

  • AGCはDOE3%を目安に安定配当を継続する方針で、2027年以降の株主還元方針を見直し検討
  • 2024年12月期は最終赤字ながら年間配当210円を維持し、10月9日終値での配当利回りは3.67%
  • 今期予想配当性向は57.8%であり、11月5日の第3四半期決算発表での通期見通しが焦点

AGC<5201>が8月4日に発表した2026年12月期の中間決算は、売上高が1兆1,006億円(前年同期比10.6%増)、営業利益が646億円(同19.7%増)でした。通期では売上高2兆2,000億円、営業利益1,500億円を見込んでいます。配当は中間・期末とも105円で、年間210円の予想です。

同社の年間配当金は、2021年12月期から210円が続いています。

配当の考え方は、DOE(親会社所有者帰属持分配当率)3%程度を目安に、安定した配当を続けるというものです。

2026年の配当は2025年の水準を維持するとしており、2027年以降の株主還元方針は、業績回復の状況を見ながら必要に応じて見直しを検討するとしています。

次の第3四半期決算は11月5日に発表される予定です。

本記事では、決算発表を前に、配当方針と直近5期の配当金の推移、株価と利回り、12月の権利付き最終日までを順にみていきます。

※記事中の株価はすべて終値です。

AGCはDOE3%程度を目安とした安定配当が基本方針。今期予想の配当性向は57.8%

AGCが株主還元の指標にしているのは、配当性向ではなく、DOE(親会社所有者帰属持分配当率)です。

株主の持ち分である親会社所有者帰属持分に対して、1年間でどれだけ配当を支払ったかを示す割合です。

同社はDOEを採用している理由を、安定的な株主還元を目的に「単年度の業績に影響を受けにくい」指標であるためと説明しています。

そのうえで、当期の連結業績や将来の資金需要なども総合的に考えながら、DOE3%程度を目安とした安定的な配当を続けるとしています。

自己株式の取得については、他の投資案件との比較や資本効率、財務状況を考えながら総合的に判断するとしています。

2024年12月期は、ロシア事業の譲渡に伴う関係会社株式の売却損と、ライフサイエンス(バイオ医薬品CDMO)に係る減損損失を計上し、940億円の最終赤字でしたが、営業利益は1,258億円の黒字、営業活動によるキャッシュ・フローは2,848億円の収入を確保。年間配当金は前の期と同じ210円で、DOEは3.1%でした。

2025年12月期のDOEは3.0%、配当性向(連結)は64.4%でした。

今期予想の1株あたり当期純利益363円12銭をもとに計算すると、年210円の予想配当の配当性向は57.8%です。

もっとも、この方針が今後もずっと続くと決まっているわけではありません。

同社は、2026年の配当は2025年の水準を維持するとする一方、2027年以降の株主還元方針については、業績回復の状況を見極めたうえで、必要に応じて見直しを検討するとしています。

AGCの株価は10月9日終値5,728円、予想配当利回りは3.67%

ここで、株価と参考指標の数字を確かめておきます。

AGCの10月9日の終値は5,728円でした。

この株価をもとにした指標は、PER(会社予想)が15.78倍、PBR(実績)が0.80倍、配当利回り(会社予想)が3.67%です。

2026年の年初来高値は6月3日につけた8,315円、年初来安値は1月5日につけた5,177円です(いずれも取引時間中の値)。

10月9日の終値5,728円は、年初来安値を551円上回り、年初来高値を2,587円下回る水準にあります。

AGCの年間チャート

AGCの年間チャート

続いて、3.67%という利回りの分子にあたる配当金の動きをみていきます。

AGCの配当金の推移。1株あたり年間配当金は2021年12月期から5期続けて210円

AGC株式会社「配当情報」によると、1株あたりの年間配当金は次のとおりです。

いずれも中間配当と期末配当を合わせた金額です。

1株あたり年間配当金の推移

決算期:中間配当:期末配当:年間配当

  • 2021年12月期:80円:130円(うち特別配当50円):210円(うち特別配当50円)
  • 2022年12月期:105円:105円:210円
  • 2023年12月期:105円:105円:210円
  • 2024年12月期:105円:105円:210円
  • 2025年12月期:105円:105円:210円
  • 2026年12月期(予想):105円:105円(予想):210円(予想)

年間の金額だけを並べると、5期とも210円で変わっていません。

ただし、2021年12月期の210円には特別配当50円が含まれており、特別配当を除いた金額は160円です。

特別配当のない普通配当だけで210円になったのは2022年12月期からで、それ以降は中間・期末とも105円が続いています。

今期にあたる2026年12月期も、年間210円の予想です。

中間配当は105円で、期末配当も105円の予想とされています。

第2四半期決算を発表した8月4日時点での2026年12月期の通期業績予想は、2月6日に示した期初の予想から変えておらず、売上高2兆2,000億円(前期比6.9%増)、営業利益1,500億円(同17.7%増)、税引前利益1,240億円(同0.6%減)、純利益770億円(同11.3%増)です。

次の第3四半期決算は、11月5日に発表される予定です。

AGCの配当は6月30日と12月31日が基準日

配当を受け取れるのは、基準日の株主名簿に記載または記録されている株主です。

剰余金の配当の基準日は6月30日と12月31日です。中間配当は取締役会、期末配当は株主総会で決めるとしています。

基準日に株主名簿に載るには、権利付き最終日までに株式を買い付けておく必要があります。

AGCの期末配当の基準日は12月31日。2026年12月の権利付き最終日は12月28日

期末配当は、支払いが決まった場合に、12月31日の株主名簿に載っている株主に支払われます。

2026年12月の権利付き最終日は12月28日です。

12月31日は取引所の休業日にあたるため、受け渡しを直前の営業日である12月30日までに済ませる必要があり、そこから2営業日さかのぼった日が権利付き最終日になります。

権利付き最終日の翌営業日にあたる12月29日は権利落ち日です。

権利落ち日には、配当を受け取る権利がなくなる分、株価が下がりやすく、権利付き最終日の直前に買うと、配当を受け取っても株価の値下がりで含み損になる場合があります。

なお、期末の105円は現時点では予想で、受け取れるのは同社が支払いを決めた場合です。

記者コメント

AGCの配当は、株主の持ち分に対する割合であるDOEを物差しにしています。

最終赤字となった2024年12月期も年間配当金は210円で、普通配当だけで210円となった2022年12月期以降、中間・期末とも105円が続いてきました。

今期予想の配当性向は57.8%です。

ただし、同社自身が2026年の配当を「2025年水準の維持」と区切り、2027年以降は業績回復の状況を見極めて方針の見直しを検討するとしています。

11月5日の第3四半期決算では、期末105円の配当予想に修正があるかどうかとあわせて、利益の積み上がり方に目を向けたいところです。

中間期の純利益は355億円で、通期予想770億円に対する進捗率は46.1%でした。

第3四半期までの累計がどこまで伸び、同社が通期770億円の予想をそのまま据え置くのかが、次の決算で確かめたいポイントです。

免責事項

  • 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。
  • 本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。
  • 投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
  • 株主優待の内容や条件などは変更される可能性があるため、必ず公式サイトでご確認ください。
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高原 祥子
LIMO&ファイナンス編集部記者

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