【権利付き最終日は12月28日】不二家の株主優待は100株でいくら?年間配当予想30円と合わせた受け取り額を解説
企業・業績ニュース

【権利付き最終日は12月28日】不二家の株主優待は100株でいくら?年間配当予想30円と合わせた受け取り額を解説

稼ぎ頭の製菓事業は増収、カントリーマアムやミルキーの販促と原材料高の影響を読み解く

【権利付き最終日は12月28日】不二家の株主優待は100株でいくら?年間配当予想30円と合わせた受け取り額を解説

この記事はここがポイント

  • 不二家は100株保有で優待券3,000円分と配当30円の計6,000円相当となり、権利付き最終日は12月28日
  • 2026年12月期第3四半期累計は原材料高等で営業損失となり、通期営業利益予想を前期比43.7%減の16億円に下方修正
  • 売上の7割超を占める製菓事業は主力品の販促で増収した一方、原材料高の影響等によりセグメント減益

「ペコちゃん」でおなじみの不二家<2211>は、毎年12月31日時点で100株以上を保有する株主に、不二家グループ店舗で使える「株主ご優待券」を贈呈しています。

12月の優待銘柄を探す時期に入り、気になっている方も多いのではないでしょうか。

一方で、同社が10月26日に発表した2026年12月期第3四半期の決算は、売上高こそ前年同期を上回ったものの、営業損益は赤字となり、同日に通期業績予想も下方修正しました。

まずは最新の決算から、同社の業績の現状と稼ぎ頭の事業を確認していきましょう。

第3四半期累計は増収も営業損失、通期業績予想を下方修正

不二家が10月26日に発表した2026年12月期第3四半期累計(2026年1月1日~9月30日)の連結業績は、次の通りです。

  • 売上高:876億5,900万円(前年同期比4.4%増)
  • 営業損益:1億1,300万円の損失(前年同期は10億6,900万円の利益)
  • 経常利益:7億5,000万円(同60.5%減)
  • 四半期純利益:5,600万円(同93.7%減)

第3四半期(7月1日〜9月30日)は記録的な長雨・豪雨や熊本における震災、食料品の値上げを背景とした消費者の買い控えの影響を受け、売上高は計画を大きく下回りました。

利益面では、製品規格・価格の見直しや生産性向上に取り組んだものの、原材料コスト等の上昇分や新規設備投資による減価償却費を吸収できず、営業損失となっています。

これを受け、同社は2月10日に公表していた通期の連結業績予想を修正しました。

  • 売上高:1,250億円→1,230億円(前期比2.9%増)
  • 営業利益:32億円→16億円(同43.7%減)
  • 経常利益:36億5,000万円→22億円(同39.1%減)
  • 純利益:21億円→8億5,000万円(同58.2%減)

修正の理由として、天候不順や震災、消費者の節約志向による買い控えに加え、中東情勢の影響等を背景とした包材価格・エネルギー価格の上昇等のコスト負担が当初想定を上回ったことを挙げています。

また、最需要期である第4四半期(10月1日~12月31日)も、食品値上げに対する消費者の節約志向が継続すると見込んでいます。

なお、年間配当予想は1株あたり30円(期末一括)です。

売上の7割超を占める「製菓事業」が稼ぎ頭

不二家の報告セグメントは「洋菓子事業」と「製菓事業」の2つです。第3四半期累計のセグメント別の業績は次の通りです。

  • 洋菓子事業:売上高212億3,000万円(前年同期比4.4%減)、セグメント損失12億9,900万円(前年同期は14億7,700万円の損失)
  • 製菓事業:売上高637億1,500万円(同7.9%増)、セグメント利益44億2,300万円(同22.7%減)

※セグメント利益の増減率は決算短信の数値をもとに算出。2025年7月に一部の子会社で「洋菓子事業」から「菓子事業」に業態変更を行っており、変更以降の売上高等は「菓子事業」に含まれています。

売上高の72.7%を占め、セグメント利益を出しているのは製菓事業です。ここでは製菓事業に絞って見ていきます。

製菓事業は『カントリーマアム』『ミルキー』の販促と、飲料の伸び

製菓事業の売上は「菓子」と「飲料」に分かれており、第3四半期累計では菓子の売上高が592億8,800万円(同5.9%増)、飲料が44億2,600万円(同44.7%増)となりました。

『カントリーマアム』『ホームパイ』等の主力大袋商品は食料品の値上げによる買い控えの影響を受け、売上計画を大きく下回りました。

そのなかでも『カントリーマアム』では人気キャラクターとのコラボ商品や、「カントリーマアム(熟成蜜芋)」など厳選素材を使った季節限定商品を順次発売。

発売75周年を迎えた『ミルキー』では「ペコちゃんmilkyドーナツクッキー」「ペコちゃんmilkyパイ」の発売や売場展開で話題喚起をはかり、単体の菓子事業の売上は前年同期を上回りました。

飲料事業では、富士裾野工場で製造している天然水の販売を開始したことなどにより、売上が前年同期を上回っています。

ただし利益面では、大袋商品の売上低迷に加え、カカオ豆や油脂を中心とした原材料コスト等の上昇分や、グミ及び天然水の新規設備投資による減価償却費を吸収できず、減益となりました。

同社は、主力商品10品のパッケージの色数削減などコスト吸収策の継続や、生産ライン強化による生産性向上で収益性の改善に取り組むとしています。

なお、洋菓子事業は売上高が前年同期を下回ったものの、工場での生産効率の高いラインの集中稼働や人員配置の見直し、省人化・機械化による生産性の向上により、損失幅は縮小しています。

不二家の株主優待:100株で「株主優待券」3,000円分

不二家は、毎年12月31日の株主名簿に記載のある100株以上を保有する株主に、年1回「株主優待券」を贈呈しています。

保有株数別の内容は次の通りです。

  • 100株~499株:株主ご優待券 500円券×6枚(3,000円分)
  • 500株~999株:株主ご優待券 500円券×8枚(4,000円分)
  • 1,000株以上:株主ご優待券 500円券×12枚(6,000円分)

株主優待券は、不二家グループ店舗(一部店舗を除く)での買いものまたは飲食に使えます。

利用できない店舗もあるため、同封される「株主優待券取扱店一覧」で対象店舗を確かめておく必要があります。

また、優待券には有効期限があり、期限を過ぎると使えない点に注意が必要です。

優待券は3月上旬に発送される「定時株主総会招集ご通知」に同封されて届きます。ちょうどホワイトデーの前に届くため、不二家グループ店舗でのお菓子選びなどに使いやすいタイミングといえるでしょう。

※株主優待の内容や条件は変更される可能性があるため、公式サイトを確認してください。

配当と合わせると100株で6,000円相当

11月6日の終値2,402円で計算すると、100株の購入に必要な金額は24万200円です。

  • 優待利回り(100株):約1.25%(3,000円÷24万200円)
  • 配当利回り(会社予想):約1.25%(年間配当予想30円×100株=3,000円)
  • 配当と優待の合計利回り:約2.50%

※11月6日終値をもとに記者算出。税金・手数料は考慮していません。

100株なら配当予想と優待券がほぼ同額で、合わせて年間6,000円相当を受け取れる計算です。

一方、500株では優待券4,000円分(優待利回り約0.33%)、1,000株では6,000円分(同約0.25%)にとどまり、株数あたりの優待の効率は100株が最も高くなります。

12月の権利取得スケジュール

権利確定日(基準日):12月31日

権利付き最終日:12月28日

権利落ち日:12月29日

12月31日は取引所の休業日のため、12月28日の取引終了までに株を購入して保有している必要があります。

不二家の11月6日の株価

11月6日の終値は2,402円(前日比▲93円、▲3.73%)でした。

  • PER(会社予想):72.83倍
  • PBR(実績):1.04倍
  • 配当利回り(会社予想):1.25%

不二家の年間チャート

不二家の年間チャート

記者の視点

不二家は、100株で3,000円分の優待券と年間配当予想30円がほぼ同額という、100株保有の株主にとってわかりやすい還元が特徴です。

一方で、2026年12月期は原材料やエネルギー、包材のコスト上昇と消費者の節約志向が重なり、通期の営業利益予想は前期比43.7%減の16億円に引き下げられました。

第3四半期累計の時点で営業損失となっていることから、最需要期の第4四半期でどこまで利益を積み上げられるかが、通期予想の達成に向けたポイントになります。

次の決算発表(2026年12月期通期)では、第4四半期の売上と、パッケージの色数削減などコスト吸収策の効果がどこまで表れたかに注目したいところです。

優待目的に12月に購入を検討する場合は、権利付き最終日の12月28日を意識しつつ、業績の動向もあわせて確認しておきましょう。

免責事項

  • 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。
  • 本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。
  • 投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
  • 株主優待の内容や条件などは変更される可能性があるため、必ず公式サイトでご確認ください。
Google で優先するソースとして追加
高原 祥子
LIMO&ファイナンス編集部記者

関連タグ