この記事はここがポイント
- 壱番屋<7630>優待権利付き最終日は8月27日、100株で年間2,000円優待券。
- 前回権利落ち3営業日で株価▲2.39%下落、取得タイミングで含み損リスクも。
- 100株優待利回り2.12%、配当合わせ実質利回り3.8%相当。
カレー専門店「カレーハウスCoCo壱番屋」を直営・フランチャイズで全国展開する壱番屋<7630>。
同社の代名詞とも言えるのが、自由自在なカスタマイズ性です。
「10段階から選べる辛さ」や「バリエーション豊かなトッピング」など、自分好みの味を追求できるビジネスモデルは、食文化の異なる海外市場でも高く評価されています。
現在はアメリカや中国、台湾、韓国、タイ、そしてカレーの本場・インドを含む12の国と地域へ積極的に進出し、日本発の「CURRY HOUSE CoCo壱番屋」ブランドを世界へ発信しています。
株主優待は年2回、2月・8月の権利確定で500円の食事券がもらえる制度で、直近では8月末に権利確定が迫っています。
人気の高い優待銘柄ほど気を付けたいのが、「権利付き最終日前後の株価の値動きが上下に大きく動きやすい」点です。
記事の後半では、前回の2月のケースを例にとて、権利付き最終日の前後3営業日の値動きを振り返って解説します。
保有株数ともらえる優待券の金額(年間)
壱番屋<7630>では、100株以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じて以下の優待券が年2回進呈されます。
- 100株~999株
- 優待券の枚数(1回あたり):500円券×2枚
- 年間合計金額:2,000円分(500円×2枚×2回)
- 1,000株~4,999株
- 優待券の枚数(1回あたり):500円券×4枚
- 年間合計金額:4,000円分(500円×4枚×2回)
- 5,000株~9,999株
- 優待券の枚数(1回あたり):500円券×12枚
- 年間合計金額:1万2,000円分(500円×12枚×2回)
- 10,000株以上
- 優待券の枚数(1回あたり):500円券×24枚
- 年間合計金額:2万4,000円分(500円×24枚×2回)
【利用時の注意点・ポイント】
- 国内の「カレーハウスCoCo壱番屋」のほか、あんかけスパゲッティ専門店「パスタ・デ・ココ」、パン専門店「SPICE UP!COCOICHI BAKERY」で利用可能です
- 店内での飲食だけでなく、持ち帰り弁当、宅配弁当、店舗商品の購入にも使えます
- 希望に応じて、自社指定商品(ギフトセット、レトルトカレー)への交換・配送も可能です
- お釣りは出ないため、額面以上での利用がおすすめです
- 有効期限は、手元に届いてから約1年間となります
【2026年8月期】優待獲得の重要スケジュール
次回の権利確定月は2026年8月末です。優待を獲得するためには、以下の「3つの重要な日付」をスケジュール順に把握しておく必要があります。
【最重要】権利付き最終売買日:2026年8月27日(木)
優待をもらうための「購入締切日」です。この日の大引け(取引終了)時点で株を保有している必要があります。
権利落ち日:2026年8月28日(金)
権利付き最終売買日の翌営業日です。この日以降であれば、株を売却しても8月期の優待はもらえます(※この日に新しく株を買っても今回の優待はもらえません)
権利確定日:2026年8月31日(月)
株主名簿の確定日(目標の日)です。上記スケジュール通りに動いていれば、自動的に名簿に登録されます。
8月の優待を手に入れたい方は、何よりも8月27日(木)の取引終了時までに株を保有しておくことを徹底しましょう。
前回(2026年2月)は権利落ち日に▲0.98%、3営業日で▲2.39%まで拡大
それでは具体的に2月にどのように株価が動いたのか、みていきましょう。
前回の基準日は2026年2月28日(土)でした。実質的な最終取引日が2月27日(金)、権利付き最終日は2月25日(水)、権利落ち日は2月26日(木)でした。
権利付き最終日の2月25日(水)は919円で取引を終えましたが、権利落ち日の2月26日(木)は910円まで下落し、下落幅は▲9円(▲0.98%)。その後も戻りは鈍く、2営業日後の2月27日(金)は907円(前日比▲3円、▲0.33%)、3営業日後の3月2日(月)は897円(前日比▲10円、▲1.10%)まで下げ、権利付き最終日からの累計では▲22円(▲2.39%)の下落となりました。
壱番屋の権利付き最終日の前後3営業日のチャート
優待は魅力的でも、取得タイミング次第で含み損リスクも
年間2,000円相当(100株保有時)の食事券は、8月20日の株価終値942円とすると、9万4,200円の投資額に対して優待利回り2.12%、配当と合わせると3.8%相当になる計算で、外食優待としては手堅い部類に入ります。
一方で、前回のケースでは権利付き最終日から3営業日で投資額の2%超が目減りしており、権利確定直前に駆け込みで購入した場合、優待の還元額以上に株価が下落して含み損を抱えるリスクもある。優待そのものの魅力と、取得タイミングによる価格変動リスクの両面を踏まえた判断が求められます。
記者コメント
CoCo壱番屋の優待食事券は使い勝手の良さで根強い人気がありますが、権利付き最終日の翌営業日以降にまとまった下げが出るのは決して珍しくありません。
今回のケースでも3営業日かけて下落幅が拡大しており、直前の新規購入より、日頃から株価水準を見ながら計画的に仕込む方がリスクを抑えやすいと言えそうです。
直近の業績動向を見ると、2026年7月度の既存店売上高は前年比0.4%増(100.4%)とほぼ横ばいで着地。会社の発表によれば、既存店客数は人気キャラクター「ちいかわ」とのコラボキャンペーンが好評だった一方、前年にテレビ番組「アメトーーク!CoCo壱番屋芸人」が放映された反動もあって前年比3.4%減。客単価は「オリジナル島カレー」などコラボメニューやドリンクセットの出数が好調で前年比3.9%増となり、客数減を客単価の上昇で補う形となりました。
7月は出店・退店ともになく総店舗数は1,206店で横ばい。派手さはないものの客単価主導で増収を保っている点は、8月27日の権利付き最終日に向けて優待取得を検討する際の判断材料の一つになりそうです。
免責事項
- 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。
- 本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。
- 投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
- 株主優待の内容や条件などは変更される可能性があるため、必ず公式サイトでご確認ください。
フィスコなどの金融専門誌出身。10年以上にわたり日経QUICKやブルームバーグ等で機関投資家向けの債券市場記事を執筆。企業調査レポートや決算などIR情報の発信に精通し、現在は経済メディア『LIMO』編集部で記事を執筆。
