東証プライムに上場する非鉄金属銘柄のJX金属<5016>について、2026年4月10日から2026年7月8日まで保有した場合の株価推移や変動率について紹介します。
あわせて、JX金属の直近の2026年3月期決算の概況も簡単に振り返ります。
※本記事中の株価は、過去の株式分割の影響を調整した値を使用しています。
それでは早速見ていきましょう。
JX金属の3か月間の株価推移
JX金属の3か月間の株価チャート(折れ線グラフ)
JX金属の株価は、2026年4月10日の4,577円から2026年7月8日の3,681円へと推移しました。
起点からは896円(-19.6%)下落した格好です。
3か月間の平均値は4,358円、最高値は2026年5月11日の5,720円(平均値との乖離率+31.3%)、最低値は2026年6月11日の3,341円(平均値との乖離率-23.3%)となっています。
- 起点(2026年4月10日):4,577円
- 終点(2026年7月8日):3,681円
- 期間平均値:4,358円
- 期間最高値(2026年5月11日):5,720円(平均値との乖離率+31.3%)
- 期間最低値(2026年6月11日):3,341円(平均値との乖離率-23.3%)
なお、2026年7月6日終値ベースの配当利回りは0.54%です。
JX金属の直近の2026年3月期決算
JX金属が2026年5月11日に発表した2026年3月期決算は、売上収益8,846億円(前年同期比+23.7%)、営業利益1,749億円(同+55.5%)、当期利益1,046億円(同+53.3%)でした。営業利益・当期利益はともに増益となりました。
- 売上収益:8,846億円(前年同期比+23.7%)
- 営業利益:1,749億円(前年同期比+55.5%)
- 当期利益:1,046億円(前年同期比+53.3%)
- EPS:112.94円
直近の有価証券報告書によりますと、当期の売上高は、円高に伴う減収要因はあるものの、半導体用スパッタリングターゲットや圧延銅箔などの主力製品の増販、銅価の上昇などにより、前期を上回りました。営業利益、税引前利益、当期利益も前期を上回りました。
半導体材料セグメントでは、AI関連需要の拡大が続き、先端ロジック半導体やメモリ向けの需要を背景に、スパッタリングターゲットなどの主要製品の増販により前期比増益となりました。
情報通信材料セグメントでは、負ののれん発生益の剥落などの減益要因はあるものの、スマートフォン需要の回復を受けた圧延銅箔の増販や、AIサーバ用途での高機能銅合金の採用拡大に加え、収益構造改革が増益に寄与しました。
基礎材料セグメントでは、持分法適用会社の株式譲渡益などの剥落による減益要因はあるものの、銅価などの上昇や持分法投資利益の増加により前期比増益となりました。
主力製品の増販や銅価の上昇が、円高や一部の一過性利益の剥落による影響を補い、全体の増収増益につながったとうかがえます。
事業等のリスク
同じ有価証券報告書の「事業等のリスク」では、フォーカス事業である半導体材料・情報通信材料における競争優位性の喪失や、中長期事業目標の未達が示されています。市場環境の変化としては、半導体市場の需給変動や、金属価格・為替の変動が挙げられています。
M&Aや事業提携が計画どおりに進まない可能性、世界各地に拠点を持つことに伴う地政学リスクとして、資源ナショナリズムや原料調達の困難、サプライチェーンの寸断、海外での訴訟などが示されています。加えて、自然災害や感染症の流行による事業継続への影響も挙げられています。
サステナビリティに関する要請への対応、人材の確保・定着に関わる人事リスク、労務、内部統制、情報セキュリティ、製品品質に関するリスクが示されています。環境問題としては、米国子会社グールド社の環境対策責任や、休廃止鉱山の坑廃水処理などに関する負担が挙げられています。
このほか、大株主であるENEOSホールディングスとの関係に関する事項も示されています。
資源開発から製錬・リサイクル、先端材料までを一貫して手がけ、グローバルに事業を展開することを背景に、幅広いリスクが整理されているとうかがえます。
JX金属の3か月間の株価まとめ
3か月間のJX金属は、4,577円から3,681円へと896円(19.6%)下落しました。
期間平均値は4,358円で、最高値5,720円(平均値との乖離率+31.3%)・最低値3,341円(同-23.3%)のレンジで推移しました。
直近の2026年3月期決算では、売上収益8,846億円・営業利益1,749億円・当期利益1,046億円で着地しています。
株式投資において、日々更新される情報をリアルタイムに追うことは重要ですが、今回ご紹介したように時間軸を決めて過去を振り返ることも投資のヒントにつながります。
ぜひ参考にしてみてください。
免責事項
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オリックスなどの国内金融機関出身。日本株アナリストおよび財務アドバイザーとして決算分析や資金調達を主導。「日経CNBC」出演などメディアを通じた相場解説の実績も豊富。企業財務に精通し、現在はモニクルリサーチで金融ニュースの深掘り記事を発信。
