東証プライムに上場する小売業銘柄のイオン<8267>について、2026年4月9日から2026年7月7日まで保有した場合の株価推移や変動率について紹介します。
あわせて、イオンの直近の2026年2月期決算の概況も簡単に振り返ります。
※本記事中の株価は、過去の株式分割の影響を調整した値を使用しています。
それでは早速見ていきましょう。
イオンの3か月間の株価推移と配当利回り
イオンの3か月間の株価チャート(折れ線グラフ)
イオンの株価は、2026年4月9日の1,800円から2026年7月7日の1,462円へと推移しました。
起点からは338円(-18.8%)下落した格好です。
3か月間の平均値は1,472円、最高値は2026年4月9日の1,800円(平均値との乖離率+22.3%)、最低値は2026年7月1日の1,298円(平均値との乖離率-11.8%)となっています。
- 起点(2026年4月9日):1,800円
- 終点(2026年7月7日):1,462円
- 期間平均値:1,472円
- 期間最高値(2026年4月9日):1,800円(平均値との乖離率+22.3%)
- 期間最低値(2026年7月1日):1,298円(平均値との乖離率-11.8%)
なお、2026年7月6日ベースの配当利回りは1.03%です。
イオンの直近の2026年2月期決算
イオンが2026年4月9日に発表した2026年2月期決算は、売上高10兆7,153億円(前年同期比+5.7%)、営業利益2,704億円(同+13.8%)、純利益726億円(同+167.5%)でした。営業利益・純利益はともに増益となりました。
- 売上高:10兆7,153億円(前年同期比+5.7%)
- 営業利益:2,704億円(前年同期比+13.8%)
- 純利益:726億円(前年同期比+167.5%)
- EPS:26.87円
直近の有価証券報告書によりますと、当期は物価上昇が続き消費者の節約志向が根強いなかで、生活必需品を中心に購入単価の抑制やプライベートブランド志向の高まりが見られました。一方で外食や旅行などのサービス分野は回復基調を維持し、インバウンド需要の拡大もあって、個人消費の二極化が続きました。
このような環境のもと、営業収益は前期を上回りました。ヘルス&ウエルネス事業では食品分野の強化や調剤併設の推進に取り組み、ディベロッパー事業やサービス・専門店事業とともに、グループ全体の収益成長を下支えしました。
加えて、グループ横断でのコストコントロールや、DXを活用した業務プロセス改革・生産性向上の取り組みが進み、営業利益と経常利益は前期を上回りました。事業構造改革を加速する過程でコストが発生しましたが、ツルハホールディングスの連結子会社化により生じた段階取得に係る差益でこれらのコストを吸収し、親会社株主に帰属する当期純利益は前期を上回りました。
ヘルス&ウエルネスやディベロッパーなどの事業が収益を支え、構造改革に伴うコストを子会社化に伴う差益が補ったことが、増収増益につながったとうかがえます。
事業等のリスク
同じ有価証券報告書の「事業等のリスク」では、地震や台風などの自然災害、新型感染症の流行、テロ活動、システム障害といった、店舗・施設や仕入・流通ネットワークに影響する事象が示されています。あわせて、脱炭素や気候変動への対応など環境課題に関するリスクも挙げられています。
情報セキュリティに関しては、個人情報や機密情報の漏洩、サイバー攻撃によるシステム停止などが示されています。また、成長戦略の一環である他企業の買収(M&A)や投資に伴う偶発債務やのれん、商品の開発・調達における原材料価格や物流コストの上昇、為替変動、品質問題なども挙げられています。
事業面では、商業施設の開発やデジタル・物流投資に関する法令規制や建築コストの上昇、競合の激化や個人消費の落ち込み、人口減少による市場の縮小、店舗運営コストの上昇が示されています。海外では、中国やアセアンにおける経済・政治情勢や、為替・金利の変動も挙げられています。
このほか、人的資本の確保・育成、保有資産の減損や評価損、リースに関する会計基準の適用による影響、資金調達や金利変動、総合金融事業における法的規制などが示されています。小売を中心に金融や不動産など多様な事業を営むことを背景に、幅広いリスクが整理されているとうかがえます。
イオンの3か月間の株価まとめ
3か月間のイオンは、1,800円から1,462円へと338円(18.8%)下落しました。
期間平均値は1,472円で、最高値1,800円(平均値との乖離率+22.3%)・最低値1,298円(同-11.8%)のレンジで推移しました。
直近の2026年2月期決算では、売上高10兆7,153億円・営業利益2,704億円・純利益726億円で着地しています。
株式投資において、日々更新される情報をリアルタイムに追うことは重要ですが、今回ご紹介したように時間軸を決めて過去を振り返ることも投資のヒントにつながります。
ぜひ参考にしてみてください。
【免責事項】
- 投資にはリスクが伴います。
- 本記事は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。
オリックスなどの国内金融機関出身。日本株アナリストおよび財務アドバイザーとして決算分析や資金調達を主導。「日経CNBC」出演などメディアを通じた相場解説の実績も豊富。企業財務に精通し、現在はモニクルリサーチで金融ニュースの深掘り記事を発信。
