MLCCの出荷が過去最高でも、株価は急落することがあります。村田製作所の株価急落の背景、予想PER44倍が織り込むMLCC回復への期待を読み解きます。元テクノロジーアナリストの筆者が解説します。
この記事はここがポイント
- 村田製作所の予想PER44倍は、2027年3月期の大幅増益とMLCC回復への期待
- MLCC出荷好調でも株価は急落、すでに織り込み済みの期待との差分で変動
- 7月31日の第1四半期決算は、回復計画の達成度を見極める最初の関門
電子部品の名門・村田製作所<6981>の株価が、決算発表を目前に大きく下げました。7月28日の終値は7,153円。7月31日に予定される2027年3月期第1四半期決算を控え、この日は大幅反落となりました。積層セラミックコンデンサ(MLCC)で世界首位を走り、AI(人工知能)向けや車載の需要拡大が追い風とされる同社ですが、株価には予想PER(株価収益率)44倍という高い評価がついています。足元の業績が力強さを欠くなかで、なぜこれほど高く評価されるのか。業績・株価・バリュエーションの関係から読み解き…

株式会社モニクルリサーチ代表取締役。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)。元機関投資家。フィデリティ投信や日本生命で日本株式や米国株式の証券アナリストやファンドマネージャーとして勤務。東京科学大学大学院非常勤講師。