イズミダイズム
キーエンスは営業利益率50%超と異次元の収益性なのに、なぜROEは13.5%と「普通」に見えるのでしょうか。デュポン分解とバランスシートから、超高収益のキーエンスのROEが13.5%に留まる理由を解説…
この記事はここがポイント
- キーエンスのROE13.5%は純利益率38%の高収益に対し、低い総資産回転率と財務レバレッジが要因。
- 総資産の8割超、約3兆円の金融資産の滞留が、総資産回転率低下の一因。
- 配当性向約30%への引き上げは「使う経営」への転換点であり、余剰現金の活用が今後の焦点。
キーエンス<6861>の2026年3月期は、売上高が1兆1,693億円、当期純利益が4,452億円と、いずれも過去最高を更新しました。営業利益率は50%超、当期純利益率は38%という、日本の製造業でも突出した高収益企業です。ところが、その株主資本利益率(ROE)は約13.5%。稼ぐ力の異次元ぶりからすると、意外に「普通」に見える数字です。なぜか。本記事は株価やバリュエーションではなく、業績の中身と、ROEを分解して見える「稼ぐ効率」の正体に焦点を当てて読み解きます。
2026年3月期は、売上高が前…
あなたにおすすめ関連記事

株式会社モニクルリサーチ代表取締役。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)。元機関投資家。フィデリティ投信や日本生命で日本株式や米国株式の証券アナリストやファンドマネージャーとして勤務。東京科学大学大学院非常勤講師。