どの商品を選ぶべき?新NISAで投資できる株式型ファンド
では、どのような商品を選ぶと高いリターンを目指せるのでしょうか。本記事では「新NISAの利回り」としましたが、新NISAは制度であり、特定の商品ではありません。実際の利回りは、新NISAを通じで選択する商品によって決まります。
先述のシミュレーションは、株式型ファンドへ積み立てる想定でした。ここでは新NISAで投資できる代表的な株式型ファンドを紹介します。
①全世界株式インデックスファンド
日本のほか、米国や英国などの先進国、台湾や韓国といった新興国および地域へ分散投資できます。
「一本で世界中に投資」できるシンプルさが初心者にも人気な傾向にあります。
②米国株式連動型ファンド
AppleやMicrosoftなど米国を代表する企業の株価への連動を目指すファンドです。
米国経済の成長を取り込める点が強みです。
もちろん、上記のようなファンド以外にも、日本株連動型ファンドや、債券を組み入れたバランス型のファンドなど、さまざまな選択肢があります。
なお、ファンドを選ぶ際は信託報酬(コスト)の低さを重視するとよいでしょう。
年0.1%以下の低コストファンドも多数登場しており、長期では運用コストの差が最終リターンに大きく影響することが考えられます。
【まとめ】新NISAでインフレ対策!リスクは「分散投資」で対処
インフレによる資産の目減りを避けるには、インフレ率以上に資産を増やすことが条件です。現在の銀行預金はこの条件を満たすことができていません。実質的な利回りはマイナスとみられ、資産の全額を銀行預金にしている場合、インフレによる目減りが懸念されます。
インフレが進展する以上、実質的な意味でも資産を増やすなら、リスク資産への投資は避けられません。新NISAなら、高いリターンが期待される株式型ファンドへの積立投資が可能です。
一方で、リスクにも注意が必要です。IFAとして新NISAの相談を受けるとき、投資経験のない人も含め、多くの人が米国株式比率が高いファンドを選好しますが、そのリスクを理解している人は少ない印象です。
リスク資産のなかでも、一般に株式は特にリスクが高い資産で、銀行預金とは対照的です。ポートフォリオに占める株式比率は、慎重な判断が求められます。
なお、株式に投資するとき、「地域の分散」を図るとリスク低減が期待されます。株式市場の規模は米国が圧倒的ですが、近年はAIブームを背景に台湾や韓国といった東アジアの株式も好調です。また、ASEAN諸国やインドも高い経済成長が想定されており、注目されています。
また、為替リスクがない国内の株式市場に目を向けるのもよいでしょう。東証による市場改革もあり、近年は好相場が続いています。新NISAを始めるときは、米国株式だけでなく、その他の地域や資産も考慮し、リスク許容度にあった運用を心がけましょう
参考資料
証券会社を経てIFAとして10年以上活動。個人へ投資提案を行う傍ら、金融ライターとしてNISA等の資産運用から社会保障まで幅広く執筆。現在は大型株を中心に年100本ペースで連載。AFP等保有。
