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住民税非課税になる基準は?シニアと現役世代を助ける【ライフステージ別】住民税非課税世帯向け《各種優遇措置》

老後の介護・医療費から、子育て世帯の教育費まで 《公的制度を活用して「家計の防衛線」を築こう》

執筆者熊谷 良子編集記者
16:06

収入増より確実?公的制度を活用して「家計の防衛線」を築こう

老後に限らず、家計を総合的に考えたとき、どうしても「あと何百万円の貯蓄が必要か」「パートで毎月いくら稼げるか」といった、手元の貯蓄や目先の収入ばかりに目が行きがちです。

しかし、無理に食費を切り詰めたり、慣れない投資でリスクを取ったりする前に、もっと確実で効果的な家計の防衛策があります。

それが、利用できる公的な優遇制度や給付金を漏れなく活用することです。

筆者はこれを、物価高から生活を守るための「確実な家計防衛策」だと考えています。

例えば、65歳以上で老齢基礎年金を受給している世帯であれば、「老齢年金生活者支援給付金」の対象になるかもしれません。

老齢年金生活者支援給付金とは?

老齢年金生活者支援給付金とは?
出所:厚生労働省「年金生活者支援給付金制度」

これは一定の要件(世帯全員が住民税非課税であり、前年の所得が基準額以下など)を満たすと、年金に上乗せして支給される給付金です。

実はこの給付金、物価高を反映して2026年(令和8年)4月分から基準額が増額され、月額5620円(年額で6万7440円)となりました。もし夫婦ともに条件を満たせば、年間で約13万円の支給となり、生活費の大きな支えになります。

しかし、ここで最大の落とし穴があります。この給付金は支給要件を満たしても「請求手続きしないと受け取れない」のです。

日本年金機構から届いたお知らせは放置せず、必ず開封して確認しましょう。

高齢期において、自力で収入を大きく増やすことには限界があります。

だからこそ、「自分は対象外だろう」と思い込まず、ご自身の世帯がどんな制度の対象になるのかをぜひ、調べておきましょう。

この視点が、インフレ時代を賢く生き抜く自己防衛策となるでしょう。

【世代別ガイド】住民税非課税世帯が受けられる優遇制度

住民税非課税世帯に対する公的なサポートは、一時的な現金給付だけではありません。

実は、医療や教育、介護といった日々の生活に直結する分野で、継続的に家計の負担を軽くしてくれる制度が数多く用意されています。

ここでは、代表的な優遇制度を「全世代」「子育て世帯」「シニア世代」の3つのライフステージに分けて整理してみましょう。

みんなが知っておきたい「全世代向け」の支援

国民年金・国民健康保険料の減免

収入の減少などで支払いが苦しい場合、申請により保険料の減免が受けられます。

国民年金の場合、全額免除となっても将来の年金額の2分の1が保障されるため、未納のまま放置するよりもメリットがあります。

医療費の自己負担を抑える「高額療養費制度」

手術や長期入院で医療費が高額になった際、ひと月あたりの自己負担上限額が低く設定されます。

一般世帯よりも支払いの限度額が低く抑えられるため、万が一の病気やケガへの備えとして心強い制度です。

障害福祉サービスの無償化

障害福祉サービスを利用する際の自己負担額が原則ゼロになります。

また、グループホームに入居する際の家賃助成など、継続的なサポートが受けられます。

教育費のハードルを下げる「子育て世帯向け」の支援

0歳から2歳児クラスの保育料が無償に

幼児教育・保育の無償化により、3~5歳児は全世帯で原則無料ですが、住民税非課税世帯であれば、通常は費用がかかる0~2歳児クラスの保育料も無償となります。

大学や専門学校への進学を支える「修学支援新制度」

高等教育(大学、短大、高等専門学校、専門学校)に進学する際、入学金や授業料が大きく減免されます。

さらに、毎月の生活費として返済不要の「給付型奨学金」も設けられており、経済的な理由による進学の断念を防ぐことができます。

老後の不安を和らげる「シニア世代向け」の支援

介護保険料と介護サービス利用料の軽減

65歳以上が支払う介護保険料が低く抑えられます。

また、介護サービスを利用した際のひと月あたりの自己負担上限額(高額介護サービス費)も、一般世帯より優遇されます。

施設入所時の居住費・食費の補助(補足給付)

特別養護老人ホームなどの介護保険施設に入所、またはショートステイを利用する際、大きな負担となる居住費や食費の自己負担額が軽減されます。

後期高齢者医療制度の優遇

75歳以上の方が加入する医療制度において、住民税非課税世帯の自己負担限度額は低く設定されています。

このように、住民税非課税世帯を対象とした優遇制度は多岐にわたります。

しかし、その多くは「自分から申請しないと適用されない」という点に注意が必要です。

ご自身の世帯がどの支援に当てはまるのか、事前にお住まいの自治体窓口やホームページで確認しておくことが大切です。

『住民税非課税』と聞くと「自分には関係ない」と思うかもしれませんが、収入が年金のみになる老後は対象になるケースが意外と多いんです。ご自身の世帯構成で基準額がいくらになるのか、一度お住まいの自治体のHP等で確認してみてください。社会保険料の減免など、家計を大きく助けてくれるはずですよ。

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熊谷 良子編集記者株式会社モニクルリサーチ

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