この記事はここがポイント
- サイバー攻撃で急落のニチレイ株、7月16日の反発で半値戻し
- 日本の低温物流を担うニチレイ、システム障害で外食大手に影響
- ニチレイ株主優待、2026年より基準日変更、保有期間のカウントに留意
2026年7月16日、東京株式市場は大幅に3日ぶり反落となりました。
前日の米国市場で半導体関連株が売られた流れを受けて、国内でも主要な半導体銘柄が軒並み下落しました。
こうしたなか、サイバー攻撃を受けて15日に前日比8%超の急落となったニチレイ(2871)が16日は反発。
急落後の株価が気になっている個人投資家も多いのではないでしょうか。
本記事では、最新株価とともに、今回の急落後のリバウンド局面を「押し目買いのチャンス」と狙っている人に向けて、ニチレイの株主優待情報も紹介します。
【ニチレイ(2871)の株価】2026年7月16日の終値は「2,026.5円」で「半値戻し」
まずは2026年7月16日のニチレイの株式取引概況を振り返ります。
株価や時価総額、主要な指標を確認していきましょう。
- 株価(終値):2,026.5円
- 前日比:+86.5円(+4.46%)
- 始値:2,039円
- 高値:2,088.5円
- 安値:2,016.5円
- 出来高:6,003,700株
- 時価総額;520,779百万円(約5,208億円)
- 予想PER:20.15倍
- 予想配当利回り:2.47%
悪材料出尽くし?「半値戻しは全値戻し」となるか
ニチレイの直近の株価推移と、今回のシステム障害の経緯を時系列で整理します。
- 7月13日(月):グループ内での不正アクセスによるシステム障害(第1報)を公表。この日の株価への影響は極めて限定的(前日比▲22.5円、▲1.05%)
- 7月14日(火):終値は2,112.5円(前日比+1.0円)と、市場は静観姿勢を保ち、ほぼ横ばいで推移しました(前日比+1.0円、+0.05%)
- 7月15日(水):システム障害に関する「第2報」を公表し、サーバーの一部に保管されていた個人情報の漏洩の可能性が判明。さらに、ニチレイロジグループの冷蔵倉庫の入出庫やニチレイフーズの冷凍食品出荷停止による影響が本格化。物流委託先である日本ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)で食材納品が滞り、一部店舗で営業休止やメニュー制限、モバイルオーダー停止などの「実害」が報道され、株価は急落。終値は1,940.0円(前日比▲172.5円、▲8.17%)と、値下がり率上位に顔を出す事態となりました
- 7月16日(木):株価は2,026.5円まで買い戻され、前日比+86.5円(+4.46%)の反発
教科書通りの「半値戻し」を達成
15日の下落幅と16日の上昇幅(戻り幅)を計算してみると、非常に興味深い事実が見えてきます。
- 15日の下落幅:2,112.5円 - 1,940.0円 = 172.5円
- 下落幅の半分(半値):172.5円 ÷ 2 = 86.25円
- 16日の上昇幅:+86.5円
15日の急落による下げ幅「172.5円」に対し、翌16日の戻り幅は「+86.5円」。計算上の半値(86.25円)とほぼ一致しており、きれいに「半値戻し」を達成しました。
15日の引け後に発表された第2報にて「外部のセキュリティ専門会社と安全対策を講じたうえで、7月17日より順次、業務(冷蔵倉庫の入出庫および冷凍食品の出荷)を開始する予定」と具体的な復旧のメドが示されたため、売り急ぐ必要がなくなった投資家の買い戻しを誘ったとみられます。
下値として1,940円付近が強いサポートライン(支持線)として機能したことを示したため、ここを「押し目」と捉えて狙っていた個人投資家にとっては、買いが入りやすい好環境になったと言えそうです。
ニチレイの年間チャートを振り返り
同社株のここ1年の値動きは以下の通りです。
2,000円を挟んで安定して推移していました。
7月8日に年初来高値(2,233円)をつけ、さらなる上昇をうかがっていたタイミングに冷や水を浴びせられた格好です。
ニチレイの年間チャート
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フィスコなどの金融専門誌出身。10年以上にわたり日経QUICKやブルームバーグ等で機関投資家向けの債券市場記事を執筆。企業調査レポートや決算などIR情報の発信に精通し、現在は経済メディア『LIMO』編集部で記事を執筆。
PROFILE
立教大学卒業後、海外専門の旅行会社に就職し、その後旅行業界専門誌の記者に転身。企業決算の記事などを手掛けるうちに金融マーケットに興味を持つようになり、株式や債券の発行市場をカバーする金融専門誌の記者に転職。債券市場の動向や市況について、10年以上にわたって数多くの記事を機関投資家に向けて日経QUICKやブルームバーグ等へ執筆した。その後、株式会社フィスコでアナリストが執筆する企業調査レポートの編集を手掛けるとともに、決算などIR情報の発信業務に携わる。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』のLIMO編集部に所属し、LIMOでも記事を執筆している。
