【速報】クレディセゾンの個人向け5年債、2.448%に決定
whyframestudio/iStock
債券ニュース

【速報】クレディセゾンの個人向け5年債、2.448%に決定

前回債(2.043%)を0.405%上回る仕上がり、直近のSBIHD債対比では0.241%下回る

執筆者高原 祥子LIMO&ファイナンス編集部記者
10:47
【速報】クレディセゾンの個人向け5年債、2.448%に決定
whyframestudio/iStock

この記事はここがポイント

  • クレディセゾン個人向け5年債第121回は利率2.448%と、前回債2.043%を0.405%上回る
  • 金利上昇局面の債券投資では、満期保有で高い利回りを享受できるメリットが
  • 債券は満期保有で元本回復だが、社債等は途中換金時、元本割れリスクがあります

17日、クレディセゾンの個人投資家向け5年債(第121回無担保社債)の利率が2.448%に決まりました。

2.200~2.800%(税引前)の仮条件のやや下方寄りに着地しました。

国内金利の上昇圧力が強まるなか、にわかに注目を集めている「債券投資」。

これまでの「金利のない世界」から状況が大きく変化するなか、預貯金プラスアルファの確実性を求める個人投資家の間で、資産運用の新たな選択肢として関心が高まっています。

そこで今回は、新たに登場した「クレディセゾン債」に焦点を当てます。今年1月に発行された同条件(5年物)の前回債と今回の条件を比較しながら、発行条件を見極めるためのポイントを分かりやすく解説していきます。

クレディセゾン「第121回無担保社債」の発行要項

クレディセゾン債の発行要項を確認します。

主な条件は以下の通りです。

  • 社債の名称: 株式会社クレディセゾン第121回無担保社債(社債間限定同順位特約付)
  • 発行総額: 100億円
  • 年限: 5年
  • 利率(年率):2.448%※
  • 利払日: 毎年1月31日、7月31日
  • 償還日: 2031年7月31日
  • 条件決定日: 2026年7月17日
  • 申込期間: 2026年7月21日~30日
  • 払込期日: 2026年7月31日
  • 最低投資金額: 10万円以上10万円単位
  • 格付: A+(R&I) / AA-(JCR)
  • 引受会社: 三菱UFJモルガン・スタンレー証券/東海東京証券/ SBI証券/ SMBC日興証券/ FFG証券/大和証券/野村証券/みずほ証券/静銀ティーエム証券/岡三証券/ちばぎん証券

※利息には20.315%の税金がかかります

同じ5年債では、今年1月30日に発行した第116回債(150億円)が2.043%(税引前)でした。

新発債の2.448%はこれを0.405%上回りました。

5年物の金利の推移に注目すると、1月下旬に1.6%台半ば~後半だったものが、足元は1.9%台半ば近辺にシフトしています。

直近に先行した銘柄との比較では、セクターは異なりますが、SBIホールディングス5年債(A-:R&I、発行額1,700億円)が15日に2.689%でローンチしています。

R&Iで2ノッチ上のクレディセゾン債は、これを0.241%下回ります。

クレディセゾンの個人向け5年債 発行要項

クレディセゾンの個人向け5年債 発行要項
クレディセゾンの個人向け5年債 発行要項

金利上昇はデメリットばかりじゃない!「債券投資」チャンスの側面も

一般的に「金利上昇」というと、住宅ローンの負担増といったネガティブな影響のイメージが強く、良いことと言ったら預貯金金利が少し上がる程度のことしか思い浮かばないかもしれません。

しかし、「債券投資」という観点に目を向けると、実は個人投資家にとって大きなメリットを享受できるチャンスでもあるのです。

今のように金利に先高感(これからもっと金利が上がるかも)がある局面では、市場のプロ(機関投資家)は債券の購入に慎重になります。

なぜなら、彼らは日々「時価評価」を気にしなければならず、金利が上がると手持ちの債券の価値が下がって(評価損を抱えて)しまうからです。

しかし、個人投資家の多くは「満期までじっくり持つ(満期保有)」予定で購入するケースが多いのではないでしょうか。

途中で売らないのであれば、日々の時価の変動や一時的な評価損は、実質的な損失にはなりません。

個人投資家にとっては「上昇した高い利回りを、満期まで享受しやすい」という、有利な局面もあるのです。

そもそも「債券投資」とはなにか?

一言で言えば、債券投資とは「国や地方自治体、企業にお金を貸して、定期的に利息をもらう仕組み」です。

私たちが購入する債券(有価証券)は、いわば「借用書」のようなもの。

株式とは異なり、あらかじめ「満期(償還期日)」と「利率(もらえる利息)」がカチッと決められて発行されるのが最大の特徴です。

発行体が破綻しない限り、満期を迎えれば額面金額(元本)が戻ってきます。

債券には、発行体によっていくつか種類があります。

  • 国債(こくさい): 国が発行。最も安全性が高い
  • 地方債(ちほうさい): 都道府県や市区町村が発行。地域の身近な事業に役立てられる
  • 社債(しゃさい): 民間企業が発行。国債よりもリスクがある分、金利が高めに設定される傾向がある

絶対に知っておくべき「中途換金」ルールの違い

債券投資で最も注意したいのが、「途中で現金化したくなったとき」の動きです。

  • 個人向け国債: 発行後1年が経過すれば、国がいつでも中途換金(買い取り)に応じてくれます
  • 社債や地方債: 途中で換金したい場合は、国ではなく「市場(時価)」で売却することになります

個人向け国債は、いつでも中途換金できますが、換金時には「直近2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685」が中途換金調整額として差し引かれます。

そのため、中途換金を行うタイミングによっては、口座に戻る金額(換金代金)単体が額面金額(投資元本)を下回る(額面割れする)瞬間があります。

過去に受け取った利子を含めたトータルの収支で見た場合には元本割れしない仕組みですが、解約時に「額面金額そのものがそっくり戻る」わけではない点に注意が必要です。

また、債券の価値(時価)は世の中の金利の動きで日々変動します。

市場金利が上がっているタイミングで途中で売却すると、購入時の金額を下回り、元本割れするリスクがあります。

「満期まで持てば元本は戻る」のが大原則ですが、途中で使う可能性があるお金なら、このリスクの違いを意識しておく必要があります。

まとめ

金利上昇圧力が強まるなか、クレディセゾンの新発5年債の利率は2.448%と、今年1月の前回債(2.043%)を大きく上回る条件で着地しました。

市場金利の上昇は債券価格の下落を招くためプロは慎重になりますが、満期までじっくり保有する個人投資家にとっては、高くなった利回りを確実に享受できる絶好のチャンスとも言えます。

債券投資は、発行体が破綻しない限り満期に元本が戻る堅実さが魅力ですが、社債を途中で売却する場合は市場価格での取引となり、元本割れのリスクを伴います。

金利先高感が強まる今だからこそ、中途換金のルールを正しく理解し、満期まで使う予定のない余裕資金で賢く運用することが大切です。

参考

免責事項

  • 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。
  • 本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。
  • 投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
  • 株主優待の内容や条件などは変更される可能性があるため、必ず公式サイトでご確認ください。
Google で優先するソースとして追加
高原 祥子LIMO&ファイナンス編集部記者

関連タグ