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国民年金「月5万円未満」が約2割の現実。50歳で突きつけられる見込額と「空白期間」から年金を増やす方法

年金が少ない・もらえない事態はなぜ起こる?50歳のねんきん定期便で知るリアルな見込額と、今からできる将来の年金増額術を徹底解説

執筆者熊谷 良子編集記者
08:06

なぜ年金が少なくなる?「もらえない」事態に陥る2つの落とし穴

平均よりも受給額が著しく低い、あるいは年金が1円も支給されないといったケースには、いくつかの典型的な原因があります。

年金受給の最低条件「10年」の加入期間とは

公的年金を受給するための基本条件は、保険料を納付した期間と免除等を受けた期間を合計して10年以上あることです。これを「受給資格期間」といいます。

この10年という条件を満たせない場合、年金は支給されません。

ただし、海外居住期間や任意加入しなかった期間などを「合算対象期間(カラ期間)」として算入できる救済措置もあります。期間が不足していると思っても、諦めずに年金事務所へ相談してみることが重要です。

ライフステージの変化で発生しやすい「年金手続きの漏れ」

もう一つ注意したいのが、ライフスタイルの変化に伴う手続きの漏れです。

例えば、会社員の配偶者の扶養に入っていた人が、配偶者の退職、自身の収入増加による扶養からの離脱、あるいは離婚といった状況になった場合、自身で国民年金の「第1号被保険者」への種別変更手続きを行い、保険料を納付する義務が発生します。

この手続きを忘れてしまうと、その期間は「未納」として扱われます。将来の年金が減るだけでなく、最悪の場合は無年金につながる可能性もあります。

もし過去に手続き漏れ(第3号不整合記録)があったことに気づいた場合、「時効消滅不整合期間にかかる特定期間該当届」を提出することで、未納期間を「カラ期間」として受給資格期間に含められる場合があります。

50歳になったら「ねんきん定期便」で確認すべき2つの重要ポイント

記事の冒頭で触れたように、50歳以上の方に届くねんきん定期便には、「60歳まで現在の加入条件を継続した場合」の老齢年金見込額が記載されています。ご自身の状況を正確に知るために、次の2点は必ず確認しましょう。

将来の受給額はいくら?「老齢年金の見込額」をチェック

50歳以上の人に届くねんきん定期便(サンプル)

50歳以上の人に届くねんきん定期便(サンプル)
出所:日本年金機構 「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和8年度送付分)

50歳以上の方に送付される通知には、将来受給できる「老齢基礎年金(1階部分)」と「老齢厚生年金(2階部分)」を合計した具体的な見込額が記載されています。

まずは記載されている金額が、ご自身の想定と比べてどうかを確認し、現状を把握することから始めましょう。

もし年金見込額が想定より少なかった場合、過去の保険料に「未納」や、手続き漏れによる「未加入期間」が存在する可能性があります。

ねんきん定期便に記載されている「最近の月別状況」や納付履歴を確認し、「未納」や「*(アスタリスク=未加入)」といった表示がないかチェックしてみてください。

このような未納期間を早期に発見できれば、後述するような方法で年金額を増やし、満額に近づけることが可能です。

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