パーソナルファイナンスニュース

厚生年金ひと月30万円超えるには「現役時代の給料はいくら必要?」ボーナス明細から考える老後のリアル

【編集記者のポイント解説】年収1250万円の高き壁。月30万円は難しくても「長く働く」が年金底上げの最強カードになる理由

執筆者熊谷 良子編集記者
06:06

厚生年金を月30万円もらうには、現役時代の給料はいくら必要か

厚生年金の受給額は、老齢基礎年金と老齢厚生年金の合計で決まります。

2026年度の老齢基礎年金の満額は月7万608円ですから、月30万円を受け取るには厚生年金部分で残り約22万9000円をまかなう必要があります。

老齢厚生年金の報酬比例部分は、次の計算式で概算できます。

  • 老齢厚生年金(年額)= 平均標準報酬額 × 5.481/1000 × 加入月数

仮に40年(480ヶ月)加入した場合、年間約275万円の厚生年金を受け取るには、平均標準報酬額でおよそ104万円が必要になります。

「平均標準報酬額 ≒ 年収÷12」で近似すると、平均年収は約1250万円という水準です。

ただし、厚生年金の保険料計算には上限が設けられています。標準報酬月額は月65万円(年収約780万円相当)、標準賞与額は1回150万円までで頭打ちとなり、それ以上の給与を得ても年金額には反映されません。

階級別の受給権者数のデータからも、月30万円超に届く受給者はごく限られていることが分かります。

【男女別グラフ】厚生年金保険(第1号)年金月額分布

【男女別グラフ】厚生年金保険(第1号)年金月額分布
出所:厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考にLIMO&ファイナンス編集部作成

老齢厚生年金の月額分布を見ると、多くの受給者は月10万〜20万円台のゾーンに集中しています。

月30万円を超える層は上限に近い水準まで長期にわたり保険料を納め続けた人が中心で、全体から見れば少数派です。 

関連タグ

熊谷 良子編集記者

PROFILE