途中で売却したら資産はどうなる?継続投資のシミュレーション
新NISAは長期運用を前提とした制度ですが、途中で資金が必要になる場面も想定されます。
そこで、積立投資を続けながら一部を取り崩した場合の資産の変化を見てみましょう。
たとえば、毎月5万円を積み立てながら、20年間にわたって積立を継続し、途中100万円を売却した場合、投資元本は合計1200万円となります(途中で100万円を取り崩した場合)。
運用利回りが年3%で運用された場合、最終的な保有資産は約1500万円となり、途中で売却した100万円を含めると、合計で約1600万円相当の資金となる計算です。
NISAの活用事例
この結果から分かるポイントは次のとおりです。
- 途中で取り崩しても資産形成は継続できる
- 売却時も非課税のため効率的に資金を活用できる
- 積立を続けることで資産の回復・成長が見込める
新NISAは、必要に応じて資金を引き出しながら運用できる柔軟性の高い制度です。
一部を取り崩したとしても、その後の積立を継続することで、長期的な資産形成への影響を抑えることができます。
無理に資金を固定するのではなく、ライフイベントに応じて活用しながら続けることが、現実的かつ安定した資産づくりにつながるといえるでしょう。
まとめ
今回は、新NISAの非課税メリットと、積立シミュレーションを整理しました。
50歳から毎月5万円を15年続ければ、年3%の想定で1134万9000円と、1000万円を超える資産形成が期待できます。
2000万円を目標にするなら、同じ条件で毎月約9万円が一つの目安です。
負担が重いと感じるなら、早く始めて期間を延ばすほど毎月の額は抑えられます。
もちろん投資である以上、想定どおりに増えない可能性もあります。増える面と減る面の両方を理解しておくことが欠かせません。
まずはご自身の家計で「無理なく続けられる金額」を書き出してみてください。
そのうえで、金融庁のシミュレーターで自分の条件を試算してみると、次の一歩がぐっと具体的になります。
新NISAは資産運用なのでリスクがある一方で、旧制度に比べると年間投資枠や非課税保有限度額といった投資できる金額が上がったり、また非課税保有期間が無制限になったりと利用しやすくなりました。
今回確認した通りいつでも売却でき、途中で一部を売却しても資産形成は継続したりできます。このようなメリットも考えながら、ご自身の場合の利用方法を考えてみるといいでしょう。
参考資料
野村證券株式会社出身。FP2級・証券外務員一種を保有。国内外株式、投資信託、債券、保険商品まで幅広い資産運用に精通し、現在は経済メディア『LIMO』編集長として記事も執筆。
