具体的になにから始めたらいい?
債券に投資することを決めたら、まずは以下の3ステップで進めるのがおすすめです。
ステップ①:証券口座を開設する
債券は主に証券会社で購入します。最近はネット証券でも、個人向けの社債や地方債のラインナップが非常に充実してきました。まずは口座を準備しましょう。
ステップ②:まずは「個人向け国債」で肩慣らし
最初からリスクを取る必要はありません。まずは1万円から購入できる「個人向け国債」を買ってみるのがおすすめです。
償還まで金利が一定の固定3年か5年の年限が短いものから始めるのがよいでしょう。
ステップ③:慣れてきたら「個人向けの社債や地方債」へ
国債の仕組みが分かったら、もう少し利回りの高い「地方債」や「個人向け社債」に目を向けてみましょう。
社債は、銀行や保険会社などの「機関投資家」向けに1億円単位で取引されるのが中心ですが、実は個人投資家向けに「10万円単位」などから手軽に購入できる銘柄もあります。
最近は少しずつ個人向けの発行も増えてきています。
どんな情報に注目するべき?
債券を選ぶ際、チラシや目論見書(説明書)のどこを見ればよいのか、重要なポイントを絞って解説します。
「格付け」で発行体の体力をチェックする
債券投資の最大の敵は、お金を貸した相手が倒産すること(デフォルト)です。
それを防ぐために、専門の機関が評価した「格付け」を必ず確認しましょう。
- AA(ダブルA)やA(シングルA)などの記号で表され、BBB(トリプルB)以上であれば「投資適格(比較的安全)」とされています
- 利回りがどんなに魅力的でも、格付けが低い場合は「それだけリスクが高い」という裏返しです
日本の社債市場では、BBB格の社債発行はかなり限られます。
多くはA格やAA格であり、どうしても高いリスクは取りたくないという場合は「AA」を選ぶのがよいかもしれません
世の中の「金利の先行き」と「自分の投資スタンス」
今のように金利に先高感(これからもっと金利が上がるかも)がある局面では、市場のプロ(機関投資家)は債券の購入に慎重になります。
なぜなら、彼らは日々「時価評価」を気にしなければならず、金利が上がると手持ちの債券の価値が下がって(評価損を抱えて)しまうからです。
しかし、個人投資家の多くは「満期までじっくり持つ(満期保有)」が前提のはずです。
途中で売らないのであれば、日々の時価の変動や一時的な評価損は、実質的な損失にはなりません。
プロが買い控えている時こそ、個人投資家にとっては「上昇した高い利回りを、満期まで享受しやすいチャンス」という、win-winの構図が生まれているのです。
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フィスコなどの金融専門誌出身。10年以上にわたり日経QUICKやブルームバーグ等で機関投資家向けの債券市場記事を執筆。企業調査レポートや決算などIR情報の発信に精通し、現在は経済メディア『LIMO』編集部で記事を執筆。
PROFILE
立教大学卒業後、海外専門の旅行会社に就職し、その後旅行業界専門誌の記者に転身。企業決算の記事などを手掛けるうちに金融マーケットに興味を持つようになり、株式や債券の発行市場をカバーする金融専門誌の記者に転職。債券市場の動向や市況について、10年以上にわたって数多くの記事を機関投資家に向けて日経QUICKやブルームバーグ等へ執筆した。その後、株式会社フィスコでアナリストが執筆する企業調査レポートの編集を手掛けるとともに、決算などIR情報の発信業務に携わる。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』のLIMO編集部に所属し、LIMOでも記事を執筆している。
