【9月30日が権利確定日】“ReFa”のMTG、通期業績・配当予想を上方修正。稼ぎ頭「ダイレクトマーケティング事業」を最新決算から読み解く
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執筆者高原 祥子LIMO&ファイナンス編集部記者
07:00
【9月30日が権利確定日】“ReFa”のMTG、通期業績・配当予想を上方修正。稼ぎ頭「ダイレクトマーケティング事業」を最新決算から読み解く
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この記事はここがポイント

  • MTGは2026年9月期の業績・配当予想を上方修正、売上1,420億円への計画
  • 2026年9月期株主優待は継続保有1年未満が対象外、長期保有者向けポイントは増額
  • 権利付き最終日の株価は、2026年3月は戻すも2025年9月は1割超下落と異なる値動き

9月に入り、個人投資家の関心は9月末を基準日とする株主優待・配当銘柄へと向かいつつあります。

3月に決算期末を迎える企業にとって9月末は中間期にあたり、上期の配当や優待の権利が確定する銘柄が数多く並ぶタイミングだからです。

「ReFa」や「SIXPAD」を展開するMTG<7806>も注目銘柄のひとつですが、同社は決算期が「9月期」であるため、9月30日は中間ではなく本決算の権利確定日にあたります。 

株価は、本決算につながる第3四半期決算の発表前(8月4日)の7,400円から8月26日には上場来高値の9,400円まで、約3週間で27%上昇しました。

足元は調整を経て7,000円台後半で推移。11日の株価終値は前日比300円安(▲3.77%)の7,650円でした。

通期業績・配当予想をそろって上方修正

MTGは8月4日、2026年9月期(2025年10月1日〜2026年9月30日)第3四半期の決算短信を発表するとともに、同日に通期の連結業績予想を上方修正しました。

売上高は1,350億円から1,420億円(+70億円)、営業利益は150億円から160億円(+10億円)、経常利益は150億円から160億円(+10億円)、純利益は100億円から110億円(+10億円)へと、4項目そろっての上方修正です。

第3四半期(9カ月累計)の実績は次の通りです。

  • 売上高:1,024億8,600万円(前年同期比+46.3%)
  • 営業利益:126億6,700万円(同+35.8%)
  • 経常利益:125億7,700万円(同+34.0%)
  • 純利益:97億3,900万円(同+67.7%、1株当たり四半期純利益247.66円)

上方修正後の通期予想と照らし合わせると、進捗率は売上高72.2%、営業利益79.2%、経常利益78.6%、純利益88.5%となり、なかでも純利益はすでに通期計画の9割近くに達しています。

MTGは上方修正の理由として、主力ブランド「ReFa」「SIXPAD」「ReD」の売上がいずれも想定を上回って推移したことと、増収およびブランド力向上による粗利の増加を挙げています。

配当予想も同時に上方修正されました。

2026年9月期の配当は期末のみのため年間配当にあたる期末配当予想が、従来の1株当たり33円から4円増配の37円に修正されています。前期(2025年9月期)の年間配当実績は25円でした。

稼ぎ頭は「ダイレクトマーケティング事業」

MTGは販売チャネルをもとに、ダイレクトマーケティング事業、プロフェッショナル事業、リテールストア事業、グローバル事業、スマートリング事業、その他事業の6区分で業績を開示しています。

このうち利益面で最大の柱となっているのが、ECサイトやテレビ通信販売、カタログ販売を通じてヘアドライヤー・ヘアアイロンや「SIXPAD」などを一般消費者に直接販売するダイレクトマーケティング事業です。

9カ月累計の売上高は380億600万円(前年同期比+39.0%)、セグメント利益(経常利益ベース)は105億2,300万円と、全セグメントで最も大きな利益を稼ぎ出しています。

一方、百貨店やショッピングセンター向け卸売・自社小売店舗を担うリテールストア事業は、売上高376億3,100万円(同+82.5%)まで急拡大し、規模ではダイレクトマーケティング事業に迫っています。

ただしセグメント利益は56億9,500万円にとどまり、売上高に対する利益率という点では、ダイレクトマーケティング事業のほうが明確に高い水準にあります。

会社側が上方修正の理由に挙げる「ブランド力向上による粗利の増加」も、この直販モデルの利益率の高さに表れているとみられます。

株主優待は増額も、継続保有1年未満は対象外に

MTGは8月4日、2026年9月期(9月30日を基準日とする)の株主優待制度の詳細も決定・発表しました。

100株以上を保有する株主に、MTG公式オンラインショップで使えるポイントを贈呈する制度です。

保有株式数別のポイント数(継続保有1年以上3年未満/3年以上)は以下の通りです。

  • 100株〜499株:7,000ポイント/10,000ポイント
  • 500株〜999株:45,000ポイント/60,000ポイント
  • 1,000株〜4,999株:55,000ポイント/75,000ポイント
  • 5,000株〜9,999株:70,000ポイント/100,000ポイント
  • 10,000株以上:90,000ポイント/140,000ポイント

1ポイント=1円換算で、ポイント付与開始日は2027年1月15日以降、有効期限は2027年12月24日23時59分注文完了分までです。

前年(2025年9月期)と比べると、継続保有3年以上の株主が受け取れるポイント数は、100株〜499株で8,000ポイントから10,000ポイントへ、10,000株以上では10万ポイントから14万ポイントへと、いずれの株数区分でも増額されています。

注意したいのは、優待の対象となる継続保有期間の区切りが変わった点です。

前年は継続保有半年未満の株主にも3,000ポイント〜3万5,000ポイントの優待が用意されていましたが、2026年9月期からはこの短期保有向けの区分がなくなり、継続保有1年未満の株主は対象外になりました。

MTGの継続保有期間は、3月末・9月末の株主名簿に同一株主番号で連続して記録されているかどうかで判定されます。

実際にポイントが付与されるのは9月末の基準日分のみですが、継続保有のカウント自体は3月末時点の株主名簿も基準にするため、2026年9月30日の基準日で優待を受け取るには、遅くとも2025年9月30日以前から同一株主番号で株式を保有し続けている必要があります。

これから新たに株式を取得する株主は、2026年9月期の優待の対象外となる点に注意が必要です。

権利付き最終日をはさんだ値動き:2026年3月と2025年9月を振り返る

 MTGにとって直近の権利確定は2026年3月31日、その前は2025年9月30日でした。

決済ルール「T+2」から逆算すると、権利付き最終日はそれぞれ基準日の2営業日前、権利落ち日は1営業日前にあたります。

2026年3月のケース

権利付き最終日にあたる3月27日の終値は6,470円(前日比+470円、+7.83%)まで買われた後、権利落ち日の3月30日は6,260円(▲210円、▲3.25%)、基準日の3月31日は6,090円(▲170円、▲2.72%)と2日続けて値を下げました。

ただし翌4月1日には6,380円(+290円、+4.76%)まで切り返しており、権利付き最終日から3営業日後の時点では6,470円→6,380円と▲90円(▲1.39%)にとどまり、ほぼ値を戻す形になっています。

権利付き最終日と前後3営業日の株価推移(2026年3月)

権利付き最終日と前後3営業日の株価推移(2026年3月)
出所:各データより筆者作成

2025年9月のケース 

一方、2025年9月のケースは値動きの大きさが対照的でした。権利付き最終日にあたる9月26日の終値は5,060円(+160円、+3.27%)でしたが、権利落ち日の9月29日は4,950円(▲110円、▲2.17%)、基準日の9月30日は4,650円(▲300円、▲6.06%)と下げ幅が拡大し、翌10月1日も4,510円(▲140円、▲3.01%)まで続落しました。

権利付き最終日から3営業日後の時点で比べると、5,060円→4,510円と▲550円(▲10.87%)の下落です。

なお株価はこの後も軟調な地合いが続き、2025年11月5日には52週安値の3,500円をつけています。

権利付き最終日と前後3営業日の株価推移(2025年9月)

権利付き最終日と前後3営業日の株価推移(2025年9月)
出所:各データより筆者作成

 

同じ権利付き最終日をはさんだ値動きでも、2026年3月はほぼ値を戻したのに対し、2025年9月は3営業日で1割超下落しており、権利確定日が近いからといって値動きのパターンが毎回同じとは限らない、という点は押さえておきたいところです。

 記者コメント

MTGは3Q時点で純利益が通期計画の9割近くに達するなど、通期の上方修正にも十分な裏付けがある決算内容でした。

稼ぎ頭であるダイレクトマーケティング事業の高い利益率は、ReFaやSIXPADのブランド力を軸にした直接販売モデルの強みを示していると言えそうです。

株主優待は増額される一方、恩恵を受けられるのは継続保有1年以上の株主に限られる制度に変わりました。

加えて、2026年3月と2025年9月とでは権利落ち後の値動きの大きさが大きく異なっており、権利付き最終日にかけて駆け込みで取得する場合は、優待や配当の価値以上に株価が動くリスクもある点を踏まえて判断したいところです。

免責事項

  • 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。
  • 本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。
  • 投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
  • 株主優待の内容や条件などは変更される可能性があるため、必ず公式サイトでご確認ください。
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高原 祥子LIMO&ファイナンス編集部記者

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