【キルフェボンのギフトカード】ソフィアホールディングスの株主優待<次回の権利確定日は9月30日>最新決算と取得条件を再チェック
BARECA Media/Shutterstock.com
執筆者高原 祥子LIMO&ファイナンス編集部記者
11:15
【キルフェボンのギフトカード】ソフィアホールディングスの株主優待<次回の権利確定日は9月30日>最新決算と取得条件を再チェック
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この記事はここがポイント

  • ソフィアHDは年2回、3月末・9月末に100株以上保有でキルフェボンギフトカード進呈、次回権利確定日は9月30日
  • 2027年3月期第1四半期決算は売上8.5%増、営業利益160.2%増と好調、調剤薬局事業が収益柱
  • 無配で優待一本化の株主還元は、内容変更や廃止が株価に影響するリスクに留意

9月末が権利確定日となる株主優待・配当銘柄には、このところ個人投資家の関心が集まりやすくなっています。

3月決算の企業にとって9月末は中間期にあたり、中間配当や株主優待を実施する銘柄が多いためです。

ソフィアホールディングス<6942>もそうした銘柄の一つで、100株以上を保有する株主に年2回、人気洋菓子店「キルフェボン」のギフトカードなどが贈られる株主優待を導入しています。

今回は、8月14日に発表された2027年3月期第1四半期決算から、稼ぎ頭となっているセクター・事業をひも解きながら、この株主優待の中身を解説します。

同社は情報・通信業に分類されていますが、実際の事業はインターネット関連事業・通信事業・調剤薬局及びその周辺事業の3本柱で構成されています。

株主還元の面では無配の一方で、株主優待に力を入れているのも特徴です。

株価は9日終値が1,442円でした。

最新決算からひも解く企業の強み

2027年3月期第1四半期の連結業績は、次のとおりです(カッコ内は前年同期比)。

  • 売上収益:21億4,900万円(8.5%増)
  • 営業利益:6,600万円(160.2%増)
  • 税引前四半期利益:5,900万円(167.1%増)
  • 四半期利益(親会社の所有者に帰属する分):1,100万円(13.7%増)
  • 1株当たり四半期利益(EPS):2.39円(前年同期は2.10円)

営業利益の伸び率が大きいですが、これは前年同期の水準(2,500万円)が低かった反動という側面も含みます。

通期の業績予想(5月15日公表分から変更なし)は、売上収益89億2,800万円(前期比7.2%増)、営業利益1億5,900万円、税引前利益1億2,800万円、当期利益700万円、EPS予想1.51円です。

第1四半期の時点で営業利益は通期予想の41.5%、税引前利益は46.1%まで進捗しており、四半期利益(1,100万円)にいたっては通期予想の当期利益(700万円)をすでに上回っています。

前期(2026年3月期)は通期で営業損失となりましたが、前々期にあった関係会社株式の売却益という一時的な押し上げ要因がなくなったことと、調剤薬局及びその周辺事業で計上した減損損失が主因です。

主要3事業(インターネット関連事業・通信事業・調剤薬局及びその周辺事業)はいずれもセグメント単位では黒字を確保していましたが、各セグメントに配分されない全社費用などの調整額が大きく膨らみ、連結では損失に転じました。

今回の第1四半期の好調がこうした一時的な要因の影響を受けずに通期まで続くかどうかは、今後の四半期の推移を確認する必要があります。

稼ぎ頭は調剤薬局及びその周辺事業

3つの事業セグメントのうち、売上収益の8割程度を占めるのが調剤薬局及びその周辺事業です。

第1四半期の売上収益は17億2,100万円(前年同期比2.7%増)、セグメント利益は1億5,400万円(同23.1%増)となりました。

調剤報酬・薬価改定の影響を受けながらも、処方箋枚数の増加によって増収となったうえ、販売管理費の圧縮に努めたことで増益幅が広がったとしています。四半期末時点の調剤薬局の店舗数は60店舗です。

残る2つの事業も増収増益でした。

インターネット関連事業は、企業のDX需要の高まりを受けてシステムエンジニアリングサービス(SES)事業が順調に推移し、売上収益3億7,600万円(同42.0%増)、セグメント利益1,400万円(同69.9%増)。

通信事業は、MVNO(自社で回線設備を持たず通信サービスを提供する事業者)同士の競争激化の影響を受けながらも、売上収益5,800万円(同11.8%増)、セグメント利益600万円(同71.2%増)となりました。

ただし、規模・利益額とも調剤薬局事業が圧倒的に大きく、今回の増益の主なけん引役はこの事業です。

株主優待の中身:保有株数別に「キルフェボン」のギフトカードなどが年2回

ソフィアホールディングスは2024年1月31日、株主優待制度の導入を発表しました。

割当基準日は2024年以降、毎年3月末日と9月末日の年2回です。

いずれの基準日でも、100株(1単元)以上を保有する株主が対象です。

保有株式数に応じた優待内容は次のとおりです。

保有株式数:優待内容

  • 100株~499株:「キル フェ ボン チャージギフトカード」3,000円分
  • 500株~999株: 同6,000円分+熟成麦豚ロースステーキ
  • 1,000株以上:同6,000円分+熟成麦豚ロースステーキ+NMN15000

進呈時期は、3月末日基準分が7月頃、9月末日基準分が1月頃です。

最低単元の100株を保有していれば、年間で6,000円分のギフトカードを受け取れる計算になります。

キルフェボンのギフトカードは、全国11店舗の実店舗のほかWEBストアでも使えます。

ただし、実店舗が近くにない株主がWEBストアで冷凍ケーキやタルトを購入する場合は、購入金額によって別途送料がかかる場合があります(送料の条件はキャンペーンなどにより変動するため、利用時にキルフェボン公式サイトで確認が必要です)。

実店舗が身近にあるかどうかで、優待の使い勝手には差が出る点は留意しておきたいところです。

次回の権利確定日は9月30日

次の割当基準日は9月30日です。実際に株を買っておくべき期限(権利付き最終日)は基準日の2営業日前、権利落ち日は1営業日前になります。

  • 権利付き最終日:9月28日(月)
  • 権利落ち日:9月29日(火)
  • 割当基準日:9月30日(水)

 なぜキルフェボンなのか?優待品に選ばれた経緯 

同社が2024年1月31日に公表した株主優待制度の導入に関する説明によれば、「株主への日頃の感謝を示すとともに、同社株式への投資魅力を高め、より多くの株主に中長期で株式を保有してもらうことを目的に優待制度の導入を検討していたところ、キルフェボン社やその他協力企業にサポートしてもらえることになった」ことから優待制度を導入するに至った、としています。

500株以上の保有者に進呈される熟成麦豚ロースステーキは堀内商事とMARS Companyの技術協力によるもので、1,000株以上の保有者に贈られるNMN15000は同社がOEMで製造を委託する健康食品です。

資本提携や事業提携があってキルフェボンが選ばれたというより、「株主に喜ばれる優待品を用意する」という目的から、知名度の高い人気洋菓子ブランドをはじめ複数の企業に協力を仰いだ形と言えそうです。

優待に依存する小型株ならではの留意点

同社は無配であり、株主還元は事実上、この株主優待に一本化されています。

優待の内容・条件は将来変更される可能性があり、仮に優待が縮小・廃止された場合、優待目的で保有していた株主の売却が集中する可能性がある点は、優待中心の株主還元を行う銘柄に共通するリスクです。

また、権利付き最終日(9月28日)を過ぎた権利落ち日(29日)以降は、優待取得を終えた投資家の売りによって株価が下落しやすい傾向(権利落ち)もあり、優待価値以上の含み損を抱えるリスクにも配慮が必要です。

優待導入後の値動きはどうなったか?直後につけた高値1,774円は超えられず

 同社のここ3年の値動きをみていきましょう。

2024年1月31日にキルフェボン等の優待導入を発表すると、それまで800円台で推移していた株価は2月7日に1,774円の高値を付けました。

その後は1,000円台前半を中心に推移しましたが、少しずつ水準を切り上げていき、足元は1,400円台と高値圏に近いところが株価の居所となっています。

ソフィアHDの3年チャート

ソフィアHDの3年チャート

記者コメント

ソフィアホールディングスの株主優待は、資本関係のない人気洋菓子ブランドとのコラボレーションというめずらしい形で話題を集めてきましたが、決算面では調剤薬局チェーン事業が稼ぎ頭になっている点も見逃せません。

第1四半期は3事業がそろって増収増益となった一方、前期は第4四半期だけで大きく損益が振れた実績があり、通期の当期利益予想も700万円と保守的な水準にとどまっています。

加えて日々の売買高が1万株以下が中心と商いが薄く、予想PERも9日終値ベースで約955倍とかなりの高水準にある小型株であることを踏まえると、優待の魅力だけで投資判断をするのではなく、業績の変動幅や流動性リスク、権利落ち後の値動きの傾向も含めて確認したうえで検討する必要があります。

免責事項

  • 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。
  • 本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。
  • 投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
  • 株主優待の内容や条件などは変更される可能性があるため、必ず公式サイトでご確認ください。
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高原 祥子LIMO&ファイナンス編集部記者

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