【売上高20.4%増でも営業減益】U-NEXT HOLDINGSの最新決算を解説、株主優待で「U-NEXT」のサブスク代はどこまで浮く?次の権利確定は2027年2月末
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【売上高20.4%増でも営業減益】U-NEXT HOLDINGSの最新決算を解説、株主優待で「U-NEXT」のサブスク代はどこまで浮く?次の権利確定は2027年2月末

利益の柱は店舗・施設ソリューション事業。課金ユーザー540万人の動画配信の伸びも整理

【売上高20.4%増でも営業減益】U-NEXT HOLDINGSの最新決算を解説、株主優待で「U-NEXT」のサブスク代はどこまで浮く?次の権利確定は2027年2月末
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この記事はここがポイント

  • 2026年8月期は売上高が前期比20.4%増の4,699億円と過去最高を更新も、電力高騰で営業利益は同4.2%の減益
  • 利益の柱である店舗・施設ソリューション事業は、カラオケ事業の連結等で営業利益168億円の過去最高益
  • 株主優待は2月と8月の年2回で、100株保有ならU-NEXTの90日分利用料と1000円分ポイントを贈呈

動画配信サービス「U-NEXT」で知られるU-NEXT HOLDINGS<9418>は、14日の大引け後に2026年8月期の決算を発表しました。

売上高は8期連続で過去最高を更新した一方、営業利益は減益となっています。

2024年4月にUSEN-NEXT HOLDINGSから商号を変更した同社ですが、利益で最大の柱は、創業来60年超続く店舗向けの音楽配信サービスを含む店舗・施設ソリューション事業です。

決算の大まかな流れと、株主優待で「U-NEXT」のサブスク代がどこまでまかなえるのかも見ていきましょう。

売上高20.4%増も、電力コスト上昇で営業減益

  • 売上高:4,699億5,700万円(前期比20.4%増)
  • 営業利益:302億5,500万円(同4.2%減)
  • 経常利益:281億6,900万円(同8.8%減)
  • 純利益:149億5,900万円(同18.7%減)

利益を押し下げたのは通信・エネルギー事業です。

2026年2月末に発生した中東問題で電力調達コストが上がり、販売単価が固定された電力プランの収益が悪化しました。

同事業の営業利益は前期比27.7%減となり、残る3事業はそろって増益でした。

稼ぎ頭は店舗・施設ソリューション事業

営業利益が4つの事業で最も大きいのは、店舗・施設ソリューション事業の168億4,900万円(前期比3.0%増)です。

「U-NEXT」を含むコンテンツ配信事業の112億7,600万円(同16.9%増)を上回っています。

外食や小売をはじめとする店舗・施設向けに、音楽配信サービスやPOSレジ「USENレジ」、IPカメラ「USEN Camera」などのDXサービスを提供する事業です。

前期は改刷(紙幣の刷新)に伴う自動精算機の入れ替え特需が16億円の利益をもたらしていました。

同社は、この特需がなくなった分を、2026年4月にM&Aで加わったカラオケ事業(「JOYSOUND」)の連結と店舗ソリューションの安定成長でカバーし、セグメント利益は過去最高になったとしています。

 社名にもなっている「U-NEXT」のコンテンツ配信事業も、課金ユーザー数が1年で45万人増えて540万人となり、ユーザーの増加と単価の上昇で増収増益を確保しました。

2027年8月期は増収増益の予想、電力事業は料金メニューを見直し

  • 売上高:5,240億円(前期比11.5%増)
  • 営業利益:325億円(同7.4%増)
  • 経常利益:307億円(同9.0%増)
  • 純利益:165億円(同10.3%増)

通信・エネルギー事業では、高圧の固定料金メニューを単価改定や市場連動への切り替えで見直すとしています。

こうしたリカバリープランの実行により、エネルギー事業の顧客数は高圧で5,300件、低圧で5万3,400件の純減を見込みつつ、利益を改善させる計画です。

顧客の流出が計画の範囲に収まるかが焦点になります。

なお、同社は2027年8月期から、セグメントごとの利益の開示項目を営業利益からEBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却費)に切り替えます。

償却費を差し引く前の数字なので、これまでのセグメント営業利益とは単純に比べられません。

カラオケ事業のM&Aやキャッシュレス決済事業の承継などで貸借対照表が拡大し、のれんも前期末から65億円増えています。

連結の営業利益予想は引き続き示されています。

配当は、2026年8月期の年17円に対し、2027年8月期は年19円を予想しています。

U-NEXT HOLDINGSの10月23日の株価

決算発表の前後で株価に大きな動きはなく、10月16日から22日まで5営業日続伸したあと、23日は1,848円(前日比▲26円、▲1.39%)と、小幅に反落して取引を終えました。

  • PER(会社予想):20.20倍
  • PBR(実績):3.05倍
  • 配当利回り(会社予想):1.03%

10月23日の終値は、1月13日につけた年初来高値2,047円を9.7%下回り、5月14日の年初来安値1,504円からは22.9%高い水準です。

U-NEXT HOLDINGSの年間チャート

U-NEXT HOLDINGSの年間チャート

株主優待は2月末と8月末の年2回、保有株数で中身が変わる

同社は、毎年2月末日と8月末日時点で100株以上を保有する株主を対象に、「U-NEXT」の株主優待を年2回実施しています。

保有株数ごとの内容は次のとおりです。

  • 100株~999株:「U-NEXT」の90日分利用料と1,000円分のポイント(専用ギフトコード)
  • 1,000株以上:「U-NEXT」の1年分利用料と毎月1,800円分のポイント(専用ID/PASS)

ポイントは、最新映画のレンタルやマンガの購入など「U-NEXT」の有料コンテンツに使えるほか、「U-NEXT MOBILE(20GB)」の利用にも充てられます。

1,000株以上の毎月1,800円分のポイントは、「U-NEXT」分の1,200ポイントと、定額制音楽配信アプリサービス「SMART USEN」分の600ポイントに分かれて加算されます。

「U-NEXT」の通常の月額プランは2,189円(税込)で、毎月1,200円分のポイントがつきます。

月額プランを1年間続けると2万6,268円(税込)かかる計算で、1,000株以上の優待はこの1年分の利用料にあたる内容に加え、ポイントが毎月1,800円分と通常より多くなっています。

1,000株以上なら1年分のサブスク代に

では、サブスク代はどこまで浮くのでしょうか。

1,000株以上なら、1回の優待で1年分の利用料をまかなえます。

一方、100株~999株は1回あたり90日分なので、2月末と8月末の両方で受け取っても年180日分、つまり1年のおよそ半分です。

100株~999株の優待は、すでに月額プランを契約している人の料金には充てられません。

見放題作品のうち、通常の月額プランでのみ提供されている作品も対象外です。

100株を購入するのに必要な金額は、10月23日の終値で計算すると18万4,800円です。

優待の受け取り方は、2026年8月末日基準の分から変わりました。

これまでの同社サイトの申請フォームに代わり、三井住友信託銀行のスマートフォンアプリ「株主パスポート」で、利用に必要な情報が届きます。優待の中身はこれまでと同じです。

アプリへの登録は11月1日からで、11月中旬に届く株主総会の招集通知に書かれた株主番号が必要です。8月末日基準の優待は、2027年2月末日までに利用を始める必要があります。

これから株を買って優待を受け取る場合、次の基準日は2027年2月末日です。権利付き最終日は2月24日、権利落ち日は2月25日になります。

株主優待の内容は変更される可能性があるため、公式サイトを確認してください。

記者コメント

2026年8月期は、通信・エネルギー事業の電力調達コスト上昇で営業減益となりましたが、事業別に見ると、残る3事業はいずれも増益でした。

特に、利益で最大の柱である店舗・施設ソリューション事業は、前期の改刷特需がなくなる中でも増益を確保しています。

「U-NEXT」のイメージが強い同社ですが、利益の面では、店舗向けの音楽配信やPOSレジ・カメラなどを提供する事業が屋台骨になっていることがわかる決算でした。

2027年8月期は増収増益を予想しています。

ただし、電力の調達価格は変わりやすく、同社自身も気温や日照時間などで通信・エネルギー事業の業績は合理的な見積もりが難しかったと説明しています。

料金メニューの切り替えで顧客の純減を見込むなか、想定以上の流出が起きずにエネルギー事業の利益が持ち直すかは、次の第1四半期決算で確認したいポイントです。

免責事項

  • 本記事は一般的な情報提供のみを目的としており、特定の株式の購入や売却について助言や推奨するものではありません。
  • 本記事上の情報に起因、また関連して生じた損害や損失に関しては一切の責任を負いません。
  • 投資判断は最新の決算資料や市場動向などをご自身でご確認の上、自己責任で行ってください。
  • 株主優待の内容や条件などは変更される可能性があるため、必ず公式サイトでご確認ください。
Google で優先するソースとして追加
高原 祥子
LIMO&ファイナンス編集部記者

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