【配当利回り4%超え】住友ゴムの年間配当金は今期84円の予想。配当性向40%以上・DOE3%以上を基準に
Vladimir Razgulyaev/Shutterstock.com
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【配当利回り4%超え】住友ゴムの年間配当金は今期84円の予想。配当性向40%以上・DOE3%以上を基準に

8月の業績予想の修正と配当の関係、直近5期の推移と11月の第3四半期決算で確認したい点

【配当利回り4%超え】住友ゴムの年間配当金は今期84円の予想。配当性向40%以上・DOE3%以上を基準に
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この記事はここがポイント

  • 住友ゴム工業の配当基準は配当性向40%以上、DOE3%以上
  • 2026年12月期年間配当84円予想、当期利益550億円は据え置き
  • 11月第3四半期決算では、当期利益550億円予想と配当修正を確認

住友ゴム工業<5110>は、「連結配当性向40%以上・DOE(株主資本配当率)3%以上」を配当の基準としています。

利益をもとにした配当性向に、2026年からは自己資本をもとにしたDOEの考え方も併用するもので、同社は、仮に当期利益が大きく低下する局面でも株主に安定的に還元するための方針だと説明しています。

新しい基準で迎えた今期は、途中で業績予想が動きました。8月6日の第2四半期決算で、本業のもうけを示す事業利益の通期予想を2月の期初予想から引き下げています。

一方で、最終利益の予想は550億円のまま変えておらず、年84円の配当予想もそのままです。

同社の事業年度は1月1日から12月31日までで、6月30日を基準日とする中間配当と、12月31日を基準日とする期末配当の年2回、配当を出しています。

本記事では、配当の基準の中身と直近5期の配当金の推移、株価と利回り、そして12月の権利付き最終日までを順に整理します。

 ※記事中の株価はすべて終値です。

住友ゴムは「配当性向40%以上・DOE3%以上」が配当の基準。今期予想の配当性向は40.1%

配当性向は、利益のうち配当に回す割合のことです。

DOEは、同社の定義では配当の総額を自己資本で割ったもので、株主から預かっているお金に対してどれだけ配当を出しているかを示します。

利益が落ち込んだ年は配当性向の基準だけでは配当が減りやすくなりますが、DOEは自己資本をもとにするため、利益の振れの影響を受けにくい指標です。

同社は株主還元を経営の最重要課題と位置づけ、連結配当性向40%以上・DOE3%以上を基準に、業績の見通しや内部留保の水準などを総合的に判断しながら、長期にわたり安定して株主に報いることを基本方針としています。

今期の配当予想は年84円です。2026年12月期第2四半期決算短信にある今期予想の基本的1株当たり当期利益209円25銭をもとに計算すると、配当性向は40.1%で、基準の40%をわずかに上回る水準です。

同社の今期予想のDOEは3.1%で、こちらも基準の3%を少し上回っています。前期の実績は、配当性向が40.2%、DOEが3.0%でした。

もっとも、2つの基準はあくまで配当を決めるときの物差しで、最終的な金額は業績の見通しなども含めて総合的に判断されます。

基準が将来の配当額を約束するものではない点は押さえておきたいところです。

住友ゴムの株価は10月9日終値2,019円。予想配当利回りは4.16%

次に、株価と参考指標の水準を確かめておきましょう。

住友ゴムの10月9日の終値は2,019円でした。

この株価をもとにした指標は、PER(会社予想)が9.65倍、PBR(実績)が0.70倍、配当利回り(会社予想)が4.16%です。

2026年の年初来高値は2月25日につけた2,798円、年初来安値は5月20日につけた1,901円です(いずれも取引時間中の値)。

10月9日の終値2,019円は、年初来安値を118円上回り、年初来高値を779円下回る水準にあります。

住友ゴムの年間チャート

住友ゴムの年間チャート

続いて、4.16%という利回りの分子にあたる配当金の動きを、5期さかのぼってみていきます。

住友ゴムの配当金の推移。1株あたり年間配当金は2021年12月期の55円から2025年12月期は77円に

同社の1株あたりの年間配当金は次のように動いてきました。

いずれも中間配当と期末配当を合わせた金額です。

1株あたり年間配当金の推移

決算期:中間配当:期末配当:年間配当

  • 2021年12月期:25円:30円:55円
  • 2022年12月期:20円:15円:35円
  • 2023年12月期:5円:53円:58円
  • 2024年12月期:29円:29円:58円
  • 2025年12月期:35円:42円:77円
  • 2026年12月期(予想):42円:42円(予想):84円(予想)

5期を通してみると、年間配当金は55円から77円へ22円増えました。

ただ、まっすぐ増えてきたわけではありません。

2022年12月期は前の期から20円少ない35円で、翌2023年12月期に58円へ戻り、2024年12月期も同じ58円でした。

直近の2025年12月期に77円へ増えています。

2025年12月期の77円は、期初の予想から引き上げたうえでの金額でした。

2025年2月の時点では年70円(中間・期末各35円)の予想でしたが、業績好調を受けて、2026年2月12日の通期決算で、期末配当を第3四半期時点の予想から7円積み増して42円としました。

今期にあたる2026年12月期は、年間84円の予想です。中間配当は42円で、期末配当も42円の予想です。

前期は中間35円・期末42円だったので、今期の予想は中間が7円多く、期末は前期と同じ金額です。

2026年12月期の通期業績予想は売上収益引き上げ、事業利益・営業利益は引き下げ

同社は8月6日の第2四半期決算で、2026年12月期の通期業績予想を、売上収益1兆3,300億円(前期比10.2%増)、事業利益960億円(同5.7%増)、営業利益890億円(同7.8%増)、当期利益550億円(同9.2%増)としました。

2月の期初予想(5月の第1四半期決算でも据え置き)と比べると、売上収益は100億円引き上げた一方、事業利益は160億円、営業利益は110億円引き下げ、当期利益は据え置いています。

事業利益は、売上収益から売上原価と販売費及び一般管理費を差し引いた同社独自の利益です。

次の第3四半期決算の発表日は未公表ですが、前期の第3四半期決算は、2025年11月12日の発表でした。

今期の年84円のうち、確定しているのは9月4日に支払いが始まった中間配当の42円だけです。

期末の42円は予想で、2027年3月の定時株主総会で決まります。100株なら年8,400円(税引前)のうち、4,200円はまだ決まっていません。

11月の第3四半期決算では、決算短信1ページ目の「配当予想からの修正の有無」とあわせて、当期利益の予想550億円が動いたかを見ておきたいところです。

配当性向40%以上が基準の一つなので、利益の見通しは配当に直結します。

もっとも前期は、第3四半期では予想を変えず、翌年2月の通期決算で期末配当を7円積み増しました。

なお、年84円の予想は年初来高値をつけた2月25日の時点ですでに公表済みで、高値2,798円での利回りは3.00%でした。

住友ゴムの配当は6月30日と12月31日が基準日

配当を受け取れるのは、基準日の株主名簿に記載または記録されている株主です。

剰余金の配当の基準日は6月30日と12月31日です。中間配当は取締役会で、期末配当は3月の定時株主総会で決まります。

今期の中間配当は、2026年9月4日から支払いが始まりました。

なお、実際には権利付き最終日までに株式を買い付ける必要がある点に注意が必要です。

住友ゴムの期末配当の基準日は12月31日。2026年12月の権利付き最終日は12月28日

では、期末配当を受け取るには、いつまでに株式を買っておけばよいのでしょうか。

期末配当は、支払いが決まった場合に、12月31日の株主名簿に載っている株主に支払われます。

基準日の名簿に載るための最終の買付日(権利付き最終日)は年によって変わるため、取引している証券会社の案内でその年の日付を確認してください。

2026年12月の権利付き最終日は12月28日です。

12月31日は取引所の休業日にあたるため、受け渡しを直前の営業日の12月30日までに済ませる必要があり、そこから2営業日さかのぼった日が権利付き最終日になります。

期末配当を受け取れるのは、同社が期末配当の支払いを決めた場合です。

今期の期末42円はまだ予想で、最終的な金額は決算の発表で確かめられます。

記者コメント

住友ゴムは、利益に連動する配当性向40%以上に、2026年からは自己資本に連動するDOE3%以上を併用し、2本の物差しで配当を決めています。

今期予想の年84円は、配当性向40.1%、DOE3.1%と、どちらも基準をわずかに上回る水準に置かれています。

裏を返せば、今期の配当予想は当期利益の予想550億円とほぼ表裏一体です。

8月に事業利益の予想を引き下げたなかで当期利益の予想を据え置いた点が、第3四半期決算でも維持されるのか。

前期のように期末配当が通期決算で動いた例もあるため、11月の発表では配当の欄とあわせて当期利益の予想を見ておきたいところです。

免責事項

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高原 祥子
LIMO&ファイナンス編集部記者

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