日立製作所の2026年3月期通期は当期利益8,023億円で過去最高。ただし利益の柱は重電ではなく売上3番手のデジタル事業だ。株価は昨秋から3割上昇。イメージと収益構造のズレを整理する。
この記事はここがポイント
- 日立製作所の2026年3月期セグメント利益は、売上3番手のデジタル事業が4,500億円で首位。
- 2026年3月期当期利益は8,023億円で過去最高、売上低調も資本効率は向上。
- 株価は昨秋約3割上昇後、デジタルと重電の利益構造変化で方向感に欠ける状態。
重電とインフラ。日立製作所<6501>という社名から立ち上がるのは、たいていこの二つだろう。私も長いあいだ、そういう会社だと思っていた。
だが2026年3月期の事業別の数字を並べると、利益をいちばん稼いでいるのは重電系の事業ではない。売上収益では3番手に置かれるデジタル事業である。 ※本記事中の株価は、過去の株式分割の影響を調整した値を使用しています。
発電、送配電、鉄道、昇降機。日立製作所が手がける事業を思い浮かべると、どれも重量のある設備が並ぶ。電気機器という業種区分に置かれながら、実質はインフ…
出所:株式会社日立製作所 有価証券報告書をもとに筆者作成1/2

オリックスなどの国内金融機関出身。日本株アナリストおよび財務アドバイザーとして決算分析や資金調達を主導。「日経CNBC」出演などメディアを通じた相場解説の実績も豊富。企業財務に精通し、現在はモニクルリサーチで金融ニュースの深掘り記事を発信。